つわり対策

つわりに良いとされている食材とその理由、注意点も。

つわり食材/助産院ある

一般的に、つわりにいいといわれている食材を、一応、ご紹介しておきます(いちおうね)。

・玄米
・ごま
・豚肉
・あさり
・じゃがいも
・ピーナッツ
・いちごやバナナ など

・レバー
・納豆
・卵黄
・ほうれん草
・ブロッコリー など

これらの食材がなぜ、つわりに良いと言われているのか?

それは、つわりを軽減するというビタミンB6と葉酸が多く含む食材だからです。

今日は、このビタミンb6に注目してみたいと思います。

 

なぜ、ビタミンB6なのか??

ビタミンB6には、たんぱく質・脂質・炭水化物の代謝を助ける、血液や筋肉を作る、ホルモンバランスを整えるなどの役割があります。

 
ビタミンb6は、おなかの中の赤ちゃんを育てるのに必要な栄養素。

重症妊娠悪阻の妊婦さんは、
血中のビタミンB6濃度が低下しているという事はわかっています。

アメリカでは、ビタミンB6の経口投与が推奨レベルAの治療法とされていますが、日本産婦人科のガイドラインによると、有用性が確実ではないという視点から、レベルCとなっていました。(産婦人科診療ガイドライン/日本産婦人科学会2017)

有用性がはっきりしないというのは、ビタミンb6の低下と嘔吐とのメカニズムが、具体的にわかっていないとか、そういう事かなと思いますが、

ただ、ビタミンB6の摂取で、つわりが軽減したという研究や調査はけっこうあるので、食べ物で意識したり、サプリメントで補充するなど、つわりの悪化を防ぐ期待はあるという見解です。

 

巷で、

「つわりにチョコラBB」

「つわりにオロナミンC」

と言われるのも、同じ発想からきているのかなと思っていましたが、ある調査によると、

妊娠時にビタミンB6を摂取していた女性の割合は全体の約8%と少なく、その効果においては知らない人がほぼ多数で、ビタミンB6がつわりに効果的と知っていた人は2割にも満たなかった。
【妊娠時の栄養摂取に関する調査結果】 雪印ビーンスターク2018

のだそう。

なので、「ビタミンB6がつわりに効果がある」と知っておくのは損はないと思います。

 

ただ、大事なのは、

食べてみて、食べられるなら食べた方がいいけど、
食べられないなら、無理してまで、食べる必要はない!!

参考までに試してみて、大丈夫だったら食べる。

それくらいの感覚でいいんじゃないなな。

だって、ビタミンBの不足だけが、つわりの原因じゃないからね。

 

それと、もう一つが、

つわりによい食材と、つわりでも食べられた(比較的食べやすい)食材は、ちょっとちがうよ

ということ。

【つわり 食事】【つわり 食べ物】と検索すると、いろいろな情報が出てくるので、少しわけて考えるといいかなと思います。

どちらにしても、あくまでそれは"一般的" もしくは"その人はそうだった"という話だということ。

 

参考にするのはとても良いけれど、情報だけにふりまわされない。

上手くいかない時、「どうして、私はダメなんだろう」と落ち込む結果につながるから。

(ふだんは、気にならないことも、やたらと気になり、落ち込むのが、つわりさんの特徴)

 

たとえば、私の場合。。

食べ物はもちろん、サプリ類は、まったく受け付けなかったし、

つわり中は、脂肪の多い食べ物、辛い食べ物、カフェインなどは避けた方がいいと言われているのだけれど、タコライスとかキムチとかが、無性に食べたくなった時期もありました。

 
つわりは、波のように変化する。

だから、一言でつわりと言っても、
その時期によって、きっと対策や対応も違ってくるはずなんです。

ネットや周囲の情報を参考に、自分が食べたいもの、そして、食べられるものを、まずは、優先してください。

今は、それでいいんです。

そして、余裕があるのなら、良いと言われているもので工夫してみる。

もしくは、色々知った上で、
前もって、余裕があるうちに、対策として取り入れる。

そういう事だと思います。