つわり中の食事で、いちばん気をつけたいことは、
『食べたい時に・食べられるものを・食べられる量だけ』
これが基本です。
つわりで食べられないという時は、とにかく、無理して食べないこと。
「食べなきゃ、体力が・・。赤ちゃんの栄養が・・」と心配になる、つわりさんの気持ちも、よくわかります。
ですが、無理して食べると、つわりが悪化する恐れがあります。
なぜなら、食べ物を消化するのって、ものすごく体力がいることだからです。
現代人は、普段から食べ過ぎの傾向にあります。
特に、つわりさんの胃腸は、日頃から、お疲れモードなことが多い。
ただでさえ、エネルギーが足りていない時に、
無理して食べてエネルギーを使うことで、ますます、つわりの悪化につながってしまうのです。
ただでさえ、エネルギーが足りていない・・というのは、
つわりの時って、
赤ちゃんの大切な臓器を作ったり、赤ちゃんを育てるための胎盤を完成させたりする時期です。
そのため、普段は使わない、ものすごいエネルギーを消耗しているわけです。
ここでいうエネルギーとは、
ダイエットの時に重要なカロリーなどではなく、生命を維持するためのエネルギー。
東洋医学でいうと、『氣』のことですね。
野生動物がケガをしたりすると、
なにも食べずに、ただじっと、体力が回復するのを待つのと同じ理由です。
だから、私は、つわりさんにはよく、
「よけいな『氣』は、極力、使わないように過ごしてください。」とお話します。
つまり、食欲がない時は、無理して食べない。
これが大切です。
逆に、食べづわりで食べ過ぎてしまう時には、
できるだけ、胃腸の負担が少ないよう、ゆっくりすこしずつ、よく噛んで食べることを心がけるとよいです。
『余計な気を遣わないこと』
これは、なにも食事に限った事ではありません。
先に書いたように、
「食べなきゃ、体力が・・。赤ちゃんの栄養が・・」と心配する気持ちも『氣』を遣ってます。
だから、
あれ、食べた方がいいかな。これは食べない方がいいかな。
食べ過ぎかな。逆に、食べてなすぎるけどいいのかな。
つわりさんは、アレコレ余計な気をつかわず、
『食べたい時に・食べられるものを・食べられる量だけ』
これを基本にしてくださいね。
そして、やっぱり、心配な症状がある時には、必ず、病院は受診しましょう。
つわりとマタニティ鍼灸・産前産後じゃないおっぱいセラピー【助産院 ある】/助産師の鍼灸師 下地あやの