つわりがないことで、逆に、不安を感じる方もいらっしゃいます。
たしかに、妊娠検査薬や超音波がない時代は、
つわりがあることで、妊娠がわかるなんてこともあったでしょうし、
病院で、赤ちゃんの心拍を確認して、
妊娠が確定したといっても、その次の健診は一カ月先だし、
その間、なんの変化も感じられなかったら、
「ホントにいるのかなぁ、ちゃんと生きているのかなぁ」と不安になって当然です。
また「つわりがないから、流産しやすいんじゃないのか」と心配になる方もいらっしゃいます。
たしかに、妊娠初期は流産の可能性が高いのですが、これは赤ちゃん側の問題で、誰にでも起こりうること。
つわりがない=流産の確率が高くなる、なんてことはありません。
(ただ「つわりがあったのに、急になくなった」という時は、赤ちゃんからの何らかのサインというケースもあるので、不安な時は悩まず、病院に相談しましょう)
つわりがまったくないなんて、つわりで苦しんだ身からしたら、ホントに、うらやましい限り。
そんな風に、つわりを感じない方は、妊婦さん全体の10~20%くらいだといわれています。
つわりがない人は、5人に1人はいらっしゃるということですね。
なぜ、つわりがないかというと、
つわりの原因がよくわかっていないのと同じように、つわりがない理由もよくわかっていません。
また、一言で【つわり】といっても、いろいろな症状があります。
「気持ちが悪くなったり、吐いたりする」ことだけをつわりと思っていて、それがない=つわりがないと思っている方も、なかにはいらっしゃると思います。
例えば、眠気やだるさ、軽い頭痛なども、つわりのひとつですが、
そういう症状は、妊娠してなくても、起こりますものね。
つわりだと思っていないって事もあるでしょう。
つわりとは、大きく言うと、妊娠したことで感じる体調の変化(主に不調)のことです。
「まったく不調がない」という方でも、なにかしらの変化はあると思います。
変化が小さすぎて、気付いていない、なんてこともあるでしょうね。
そもそも、不調がないといのは、
身体の仕組みが柔軟で、妊娠の変化に、良い感じで順応できているんだと思います。
赤ちゃんが順調に育っているのであれば、つわりがないことを不安に思う必要なんて、まったくない。
大いに喜びましょう♪
ですが、つわりがないと言っても、
この時期が、あなたとお腹の赤ちゃんにとって、大事な時期であることに変わりはありません。
いくら元気だからといっても、普段に比べたら、できるだけ省エネモードで過ごしてほしいなと思います。
元気だからこそ、ここは、余分に気をつけるべきところでしょうね。
なぜなら、
平気だからといって、この時期に無理をすると、後になって、アレコレ不調がでてくることがあるからです。
実際、妊娠11週頃までつわりがなくて「この時期にないんだから、もう、つわりはないはず」といって、バリバリ働いていていたら、つわりが治まると云われている16週過ぎた頃から、つわりの症状が出て大変だった、という方もいらっしゃいました。
また。つわりは平気だったという方が、
妊娠後期になってから、いろんなマイナートラブルに悩まされたという方もいらっしゃいます。
つわりの自覚はなくても、
身体の中では、ものすごく大きな変化が起きていて、そのためにたくさんのエネルギーを使っている。
そのことは、どうか忘れずに、頭においていてくださいね。