つわりの原因には、妊娠によるホルモンや自律神経の変化、骨盤の動き、デトックス、赤ちゃんからのメッセージなどなど、いろいろな説があります。
で、結局のところ、つわりが起きる理由ってなんだろう??
ずっと、考えてきました。
今のところ、行き着いた答え
それは、つわりは【チューニング】だということ。
チューニングとは、
(1)ラジオ・テレビの受信器で、周波数を同調させること
(2)楽器を調律して音程をあわせること
(3)エンジンなどを整備すること
なのですが・・
新しい命がお腹に宿り、
お母さんにとっては、命をつなぐという生き物としての最大の使命を果たすために、赤ちゃんと同調する。
赤ちゃんにとって、この先の約10ヵ月間、お腹の中で育っていくために、お母さんと同調する。
お母さんと赤ちゃんが一心同体になるための、整備【チューニング】期間。
お母さんと赤ちゃんの同調は、
妊娠中だけでなく、赤ちゃんが生まれた後も、欠かせない要素です。
生まれた時点で、これまでのような一心同体ではなくなるから、
その都度、修正は必要だけれど、お腹の中で10ヵ月かけたたチューニングは、大切な絆になる。
特に、つわりの時期のチューニングは、そのすべての土台になるってことですね。
「赤ちゃんが発信機で、お母さんは受信器だ」ともいったりしますが、
そうではなくて、お母さんも赤ちゃんも、両方が、発信機であり受信器でもある。
赤ちゃんは、存在の器そのものが大きく、純粋という意味で、受信器としての能力が高い。
わたしたち、お母さん側は?っていうと、
いろいろな知識や便利さ、合理性や社会性が備わっている分、受信器としての能力が鈍っていたりする。
それはそれで、人として生活していく上では、当たり前のことではあるけどね。
受信器としての能力が鈍っているということは、チューニングにも時間がかかる。
パッとつけたラジオが、たまたまよく聴こえるってことは、たまにあるけど。
場合によっちゃ、いくらやっても、なかなか周波数があわないこともある。
どうにか聞き取りたくて、ボリュームをあげたりしたとたん、ピーッとかザーッとかガガガ・・とか嫌な音がする。
そんな焦りや不快感が、つわりの具合の悪さなんじゃないかと思っているのです。
周波数は、お母さんのコンディションや赤ちゃんによっても違うから、
決まったチャンネルのように、全員、この周波数で!!と、一斉に合わせる事ができない。
チューニングするつまみも、人によって違う。
ここをこうすればいい!なんていう説明書もない。
また、受信感度は、ラジオと一緒で、環境によって左右される。
場所を変えたり、ちょっとアンテナの角度を変えることで、うまくいくこともあったりするけれど、まぁ、一概にそれもにはいえない。
それが、つわりは個人差しかないという所以です。
楽器の調弦だって、もともと音感のいい人や詳しい人なら、さっと自分で合わせられます。
けど、初心者やたいていの人は、なかなか、そうもいかないですね。
チューナーなんかを使って合わせることが多いでしょう。
ピアノは、調律師なんていう、その道のプロもしますしね。
妊娠なんて、人生のうちで、せいぜい多くて、3~4回しかしない。
全員が、ほぼ初心者と同じです。
症状の重い軽いは別として、妊娠初期はチューニングの時期。
だから、それに全集中したほうがいい時期でもあると思うのです。
こんな風に考えると、わたしの仕事は、身体のチューニングをお手伝いする人。
身体の状態を診て、周波数を近いところまで調整する仕事。
周波数がピッタリ合うと、心地いい。
それは、自分の身体が、誰よりもよく知っています。
そして、すごくすごく大切な、あなただけの感覚です。
出産・子育てにむけてのエンジンを整備していくことにつながるというわけなのです。
【つわりはチューニング】
だからといって、あんなに気持ち悪くなる必要があるのかは、今だになぞなのだけれど、現時点で、わたしがたどり着いた納得できる答えです。