つわりが悪化しやすい人の中に、
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)という項目があります。
実際、私もそのひとり。
そこで、つわりとバセドウ病について調べてみたら、興味深いことがわかったので、
今日は、つわりとバセドウ病について、深掘り記事を書いてみたいと思います。
ちょっと長いですが、新しい発見があると思うので、ぜひ、最後までよんでみてください。(時間がない人は、最後の章だけでも!)
バセドウ病とは
バセドウ病とは、
正式名を甲状腺機能亢進症と言い、
その名の通り、甲状腺が必要以上に働いてしまう(亢進する)病気です。
女性の100人に1人がかかると言われており、それほど珍しい病気ではありません。
以前、シンガーソングライターの絢香さんがバセドウ病を公表して、話題になったりもしました。
甲状腺は、
甲状腺ホルモンを分泌している臓器。
ノドぼとけの近くにあります。
甲状腺ホルモンは、
食べ物の代謝、新陳代謝の促進、体の組織を作る材料や体を動かすエネルギーの役割、発育や成長などにも関係します。
一言で言うと、
身体の働きを活発にする"GO!GO!アクディブホルモン"です。
バセドウ病は、
甲状腺が働きすぎる→体内の甲状腺ホルモンが多くなってしまう病気です。
バセドウ病の症状は、
動悸、息切れ、疲れやすさ、指先のふるえ、暑がりで汗をたくさんかく、食欲はあるのに太らない、またはやせる、皮膚がかゆくなる、など。
つまり、身体の働きが、トータルして活発になってしまうという症状です。
原因は、はっきりわかってなくて、
自己免疫疾患のひとつだと言われています。
つわりと甲状腺ホルモン
一方、妊娠すると、
胎盤から出るHCGというホルモンの働きで、甲状腺ホルモンが一時的にふえます。
バセドウ病とは関係なく、妊婦さん全員に起こります。
ところが、人によっては、
甲状腺ホルモンの増え方が、バセドウ病と同じレベルになる場合があります。
これを【妊娠一過性甲状腺機能亢進症】とよんでいます。
(漢字ダラケだけど"妊娠の時だけちょっぴりバセドウ病みたいになる"という意味)
この【妊娠一過性甲状腺機能亢進症】になると、つわりがひどくなります。
ですが、バセドウ病と違って、
時期が過ぎれば自然と治るので、
よっぽどのことがない限り、「あなたは、妊娠一過性甲状腺機能亢進症です」と言われることはありません。(病院で、その検査をしないから)
ですから、
つわりがひどいつわりさんは、
① つわりには甲状腺ホルモンが関係している
② もしかしたら【妊娠一過性甲状腺機能亢進症】の可能性もある
ということを、頭においておくとよいでしょう。
わたしとバセドウ病。
私がバセドウ病を指摘されたのは、初めての妊娠が分かって病院を受診した時でした。
つわりがひどく、点滴治療を受ける際、血液検査で判明しました。
私が受診した産科クリニックでは、
妊娠初期の検査に、たまたま、甲状腺ホルモンの項目が入っていて、病気が発覚しました。
のちに知ったことですが、
すべての病院で、かならず、甲状腺ホルモンを調べるわけではないんだそうで、ラッキーといえばラッキーかな?
ちなみに、バセドウ病は、
動悸、息切れ、疲れやすさなどの症状から発覚することが多いのですが、
私は、つわり以前に、そんな症状を感じたことはありませんでした。
調べたところによると、妊娠(つわり)をきっかけにバセドウ病を発症することは、あまりないようです。
なので、妊娠前からバセドウ病だった可能性が高いということになるのですが、妊娠前にはまったく症状はなかったので、いつ、発症したのかは不明です。
バセドウ病がわかってから、内服による治療が始まりました。
つわりの時期は、この薬を飲むのがホントに辛かった!!
つわりとバセドウ病の、こころとからだの関係
さて、一般的なサイトなら、ここで終わるところですが、
つわりとバセドウ病の、こころとからだのつながりについて、さらに深掘りしていきますね。
むしろ、こっからが本題です!!笑
バセドウ病は、自己免疫疾患のひとつ。
自己免疫疾患とは、
身体の免疫機能の働きによるもので、自分で自分の身体を攻撃してしまうという病気です。
ほかにも、ぜんそくやアトピーなどが有名ですね。
守るべき自分の体を攻撃してしまうというのは、そういった身体の働きだけでなく、ココロとも大きく関係しているといいます。
つまり、身体からのメッセージともいえる。
バセドウ病にも、身体からのメッセージがあるとするなら、なにを伝えたがっているのか?
甲状腺の機能が亢進している人の、身体からのメッセージはこうです。
あなたは行動しすぎています。
本当は、自分を統御して、自分の人生を創造したいのに、愛する人たちの面倒を見なければならないと思い込んでいるために、それができずにいます。行動しすぎる人と言うのは、ほとんどの場合、誰かに対して何かを証明しようとしているものです。あるいは、行動することによって、誰かに愛してもらいたいと思っているものです。
自分に対して多くを要求しますが、他の人たちに対しても多くを要求します。素早く行動できなくなること、自由に行動できなくなることを非常に恐れています。物事は早くやらなければならないと思い込んでいます。その行動は、自分の本当のニーズに基づいておらず、また、正しい動機に裏付けられていません。
もっと活動量を減らしてください。そして、じっくり時間をかけて、あなたが本当に望む事は何かを確かめてください。あなたに本当の喜びを与えてくれるのはどんなことですか?
みんなから重要であると思われ、認められ、愛されるために、あなたは今のように活動し続ける必要はありません。また、すべてを急いでやらなくてはならないと言う思い込みもいりません。
あなたの本当のニーズに従って、あなたが自然のリズムに戻った時、その事はあなたの周りにいる人たち全員を喜ばせることになるでしょう。
甲状腺は、成長を司っています。あなたの本当のニーズを尊重して、本当にあなたがやりたいことだけをやってください。
そうすればあなたは今よりもはるかに成長することができ、あなたが持っている魂の目的を達成することができるでしょう。
~ 自分を愛して/リズ・ブルボー著 より~
以前、『つわりになりやすい性格』についての記事を書きました。
あらためて読んでみると、
両方に共通する部分があるなと感じます。
つわりがひどいつわりさんに、
【妊娠一過性甲状腺機能亢進症】の可能性もあるとしたら、上に書いたメッセージに、うちあたい(心当たりがある)する人も多いと思うんだな。
私は、つわりや子育てを通して、
そういった身体からのメッセージに耳を傾けることに、時間を費やしました。
そうして、これらのメッセージが、
「あぁ、その通りかもしれない。。」と、ほんとうの意味で腑に落ちた時、
理由もなく苦しかった子育てが楽になり、
そして、いつの間にか気が付いたら、バセドウ病が治っていました。
きっと、病気や不調や困難な出来事にぶつかった時、
世界中の誰よりもあなたを愛しているあなたの身体が、
あなたに伝えたいメッセージがあるんです。
気付いてほしいなにかが、そこにある。
つわりだってそうです。
でもね、つらい時に、
それを受け取るのって、よけいにツラいのよね。
見たくない、聞きたくない。
今は、そういうのいい。
いらない、大丈夫。私、全然、そんなんじゃないし。
って、どこかで思ってしまうのよ。
今までの自分を守りたいという本能が働く。
それはそれでいい。とも思う。
けど、いつかは対峙しなくちゃいけない時がくる。
だからって、無理矢理、
「そう思わなくちゃ!」「メッセージを受けとらなきゃ!」とリキむのは、本末転棟です。
しずかに、すなおに、
「あぁ、ホントにそのとおりだな・・」って、乾いた土に水がしみ込むみたいに、
腑に落ちる時には、緊張している身体が、ゆるんでなくちゃいけない。
『カラダからのメッセージを受けとるためには、まず身体から』ってことなんです。
いろいろ試してきて、
私が、最後にたどりついた答えだったから、
そういう手助けを必要としている人が、絶対にいると思ったから、
いま、つわりさんのためのカラダのケアをしています。