赤ちゃんが4~6ヶ月頃になると、体の動きがぐっと増えてきます。

首が安定し、寝返りをしようとしたり、背中を反らせたりと、自分の意思で体を動かす場面も多くなります。


この頃になると「向きグセは前ほど気にならないかも」と感じる方も少なくありません。

ただ、この時期にご相談が増えてくるのが、向きグセがあった結果としての『頭の形』についてです。

4〜6ヶ月は、向きグセの「影響が見え始める時期」

この月齢になると、向きグセそのものは目立たなくなっていることも少なくありません。

でもそれは、向きグセがなくなったというより、これまでの姿勢や体の使い方の影響が、頭の形としてはっきり見え始める時期ともいえます。

0〜3ヶ月の頃に続いていた同じ向きで寝る姿勢、体を反らしやすい動き、床に寝た状態でのそり返りや寝返りのクセ。

こうした動きは、赤ちゃんの大事な発達の一部ですが、一方で赤ちゃん自身の動きによって、頭の同じ場所に力がかかりやすくなることもあります。

「動けるようになった=自然に整う」とは、必ずしも言い切れないのは、こうした動きの質や体の使い方が関係しているからです。

「動けるようになったから大丈夫」ではない理由

ベイビーヘッドケアでは、頭の形だけを見ることはしません。

・どんな体の動かし方が多いか
・どんな姿勢で過ごす時間が長いか
・左右で、体の使い方に差が出ていないか

といった、日常の中での体の使い方です。

頭の形は、成長の写し絵だと言えます。

「動けるようになったから大丈夫」ではなく、「どんな動き方をしているか」その背景を一緒に見ていくこと。

それは、今の頭の形を否定するものではなく、その子の成長過程の一部として、ケアの出発点とするためです。

頭の形が気になり始めたときの選択肢

この時期に頭の形が気になったとき、まず大事なのは、医療機関での相談や、ヘルメット治療という選択肢を検討することです。

なぜなら、そうすることで、専門的な診断と評価、病気の早期発見といった医療的判断が可能になるからです。

 
一方で、ベイビーヘッドケアは『民間療法』です。

治療とは異なり、
赤ちゃんの生活、体の成長や日常の関わりに目を向けながら、

・今どんな動きが多いのか
・どんな姿勢で過ごしているのか
・ふれあいの中で、体の緊張をゆるめられる余地があるか

などなでる・ふれるケアを通して、今ある成長の流れの中で、より丸みのある方向へ育っていく力を引き出すことを行なってます。

迷ったときが、相談のタイミング

4〜6ヶ月は、
「もう少し様子を見ようかな」
「もう動いているし、大丈夫かも」
と迷いやすい時期かもしれません。

でも、頭の形が気になり始めたという感覚そのものが、大切なサインでもあります。

もし、病院で診断をうけて治療が必要となった場合、4〜6ヶ月という時期はヘルメット治療開始するのにベストな時期です。

頭の方に関しては、様子を見ようと迷っているうちに、良いタイミングを逃してしまったケースも聞きます。

 
相談することは、何かをすぐに決めることではありません。

今の状態を知り、赤ちゃんと家族に合った選択肢を整理する。 

後悔だけはしないよう、適切なタイミングと必要な情報を知っていてほしいなと思います。

 

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