東洋医学では、
妊娠すると【肝】【脾】【腎】の働きが大切になると考えます。
そして、つわりは、
もともと、それらの働きが、弱いところに症状が出ると考えます。
その人の特質から来る、内臓の疲労度といったところでしょうか。
例えば、【肝】が弱い人とは?
・パソコンなど、仕事で目を使うことが多い
・お酒が好き
・暴飲暴食気味
・夜型の人
・ストレスがたまりやすい人
・いろんなことに気が付く人
・イライラしやすい人 など
もともと【脾】が弱い人
【脾】は、胃腸や消化器系のはたらきのこと。
・胃がもたれやすい
・便秘しやすい
・ストレスを感じやすい
・甘いものが好きな人
・優柔不断な人
・気を遣いすぎる人など
【腎】が疲れやすい人
・冷え性
・むくみやすい
・小さい頃、体が弱かった
・あまり運動をせず、汗をかくことが少ない人 など
どれかひとつではなく、重なっていたりもします。
内臓の疲労があわさって、つわり症状が出てきます。
吐くことによって、内臓の疲労を排毒し、消化吸収の負担を減らしているとも考えらます。
つわりは、身体の大掃除だといわれたりします。
つわりを通して、胃腸や肝臓の疲れを調整しているのかもしれませんね。
つわり鍼灸では、施術前に両手の脈を診ます。
これは、東洋医学独特の診察方法で【脈診】といって、
全身の気の流れやもともとの体質、内臓の疲労度などを診ています。
脈診から、どの経絡にアプローチするかを判断したりしています。
また、つわり鍼灸では、背骨の調整も行います。
なぜなら、
背骨にそって、内臓と関係するツボが順番にならんでいるからです。
例えば、9番目の胸椎は、肝臓と関係があります。
ツボの名前でいうと、【肝愈(かんゆ)】。
同じように、胃兪(いゆ)・脾兪(ひゆ)・腎兪(じんゆ)というツボも、背骨の周りにならんでいます。
背骨のひとつひとつを意識して調整することで、ツボへの良い刺激になります。
すると、気の流れがよくなり、内臓の働きを助けると考えています。
自分で出来る背骨のケアは、こちらでも紹介しています。
自分でやるのも大切だし、人の力を借りるのも大事。
どっちもやると、もっといいと思いますよ♪
つわりとマタニティ鍼灸・産前産後じゃないおっぱいセラピー【助産院 ある】/助産師の鍼灸師 下地あやの