つわりの時って、本当に心が後ろ向きで、ささくれだっている。
まるで、ハリネズミみたいだと思う。
ちょっとしたことに、ザワつくし、イラつくし、傷つくし。
つわりさんの心は、ものすごくわがままで、繊細です。
ツラさを分かってもらえないのは、さびしい。
けれど「大丈夫?」って聞かれるのはイヤ。(だって、ひとつも大丈夫じゃないから)
いつもなら、社交辞令の笑顔もなんてことないのですが、
体調が悪いので、他人に気を配る余裕なんて、ありません。
母子手帳の受け取りとか、
病院の待合室とか、けっこうな地獄じゃない?
具合が悪いなら悪いで、
そんな自分を気にせずにいられるなら、別にイイのだけれど、
つわりさんは、後になって、
「あー、相当に不愛想だったよなぁ」とか、
「ていねいに説明してくれたのに、カンジ悪って思われただろうな」とか、
気にしちゃうんだよね。
ちょっとした事に傷ついたり、イラつく自分に、
「心配して声かけてくれたのに、なんて、心がせまいんだろう」って思ったりする。
なぜかというと、あなたは根っからの平和主義で、
近くに、不機嫌な人や感じが悪い人がいると、ドキドキハラハラしちゃう。
だって、あのゲーテも言っている『人間最大の罪は、不機嫌である』って。
だからなるべく、自分はそんな人にならないよう、気を遣って生きてきた人だから。
今日は、そんなハリネズミなつわりさんに、あえて、言いましょう。
大丈夫だよ。
気にしない、気にしない。
まったく、問題ありません。
あなたは感じの悪い人ではなく、今はただ、エネルギーが足りていないだけ。
今まで、周りに配っていたエネルギー(気配り)をお腹の赤ちゃんと自分に向けている。
なので、周りの事は気にしない。気にしない。
大丈夫、大丈夫。
「それでいいのだ」と自分に言い聞かせましょ。
つわりじゃない人にとっては「それだけの事になにを?」と思うかもしれません。
つわりさんにとっては、ほんの少しの気の漏れも、身体にとっては大きなダメージになるのです。(いや、マジで)
その事実を、つわりさん自身、気づいていない。
今、あるエネルギーを、
どれだけ、無駄に他に使わず、どれだけ、自分のために使えるのか?
身体のエネルギーの流れは、無意識に働くものがほとんどだけれど、
意識することで変わってくるものだから。
つわりの間は、
『一切、他に気を遣わない』
これを意識していきましょう。