つわりで、病院を受診したら、
どんなことをするのか、受診の前に知っていてほしいことを書いておきます。
病院でのつわり治療でやることは、基本、たったの2つ。
それは、【安静】と【点滴】です。
それは、
病院でのつわり治療の目的が、つわりを治すことではなく、
①脱水
②電解質バランスの崩れ
③栄養摂取状況の悪化
この3つの改善だからです。
言い換えると、
①脱水 ②電解質バランスの崩れ ③栄養摂取状況の悪化
この3点は、母体とお腹の赤ちゃんに悪影響を与える可能性があり、
病院で改善すべきことです。
点滴治療では、
エネルギー源となるブドウ糖やアミノ酸、ナトリウム・カリウムといった電解質、ビタミンなどの補充を行います。
嘔吐が多い時、十分に飲んだり食べたりできていない時の治療です。
脱水や電解質のバランスが崩れていると、
だるさや吐気が強くなるので、それを改善することで、つわり症状が軽減される場合もあります。
点滴をする時、いっしょに、
吐き気止めや胃酸を抑える薬を使うこともあります。
それらのお薬は、
赤ちゃんへの影響がないという安全性が確認されているお薬です。
そのほかの治療としては、
便秘がひどい場合はつわり症状を悪化させることもあるので便秘薬を、
また、医師によっては、つわりに効果があると言われている漢方薬などをあわせて処方するところもあるそうです。
点滴は、まずは外来で受けることができます。
その際は、2〜3時間ほど外来のベッドで安静をすることになります。
症状によっては、すぐに入院が必要なこともあるので、医師と相談し、指示にしたがいましょう。
【安静】もまた、つわり治療に必要な処置です。
ちなみに、病院でのつわり治療は『妊娠悪阻』という病名になり、すべて保健適応となります。
まず、病院の目的をはっきり理解しておけば、
受診するかどうかの判断材料にもなるし、病院に行く際の不安も減ると思います。
つわりとマタニティ鍼灸・産前産後じゃないおっぱいセラピー【助産院 ある】/助産師の鍼灸師 下地あやの