昨日、ご縁があって、
大学の就職説明会なるものに、登壇させていただきました。
就職について、看護師・助産師として、
これから就職活動をはじめる学生さん向けに話をするというものです。
わたしの他にも、お二人の方がいて、
それぞれ、どんな風に就職先を決め、就職活動をしたのか?
転職のきっかけやキャリアアップなどについてお話をされていました。
わたしは、ちょっと変わった経歴なので、
1~2年後、まずは病院に勤めるであろう彼らに、具体的な就職活動のアレコレは言えないけど、
例えば、5年後~10年後、
壁にぶつかった時、
キャリアアップしたい時、
そして(特に女性は)結婚や妊娠・出産、子育てといったライフイベントで、人生のステージが変わる時、
どんな風に進む道を決めるか?
いろんな選択肢があるよという立場で、話をさせてもらいました。
これまでの経歴をざっくり話した後に、
転機だと思えるターニングポイントを挙げた上で、
「やりたいと思ったこと、興味をもったことは、とりあえずやってみたらいい。
なぜかというと、やってみないとわからないから」
という事を伝えました。
あとは、身体を大事にすること。
そして、
東洋医学には【身心一如】という言葉があって、
"こころとからだはつながっている"
という、この言葉の意味が、
もし、いつか、大切かもしれないって思うことがあったら、
それから、妊娠したり、
つわりで困ったり、出産する時には、
きっと、力になれると思うから連絡ください。
というCMでしめくくりました。笑
すると、ひとりの学生さんから、
「自分は、やりたい事がわからない。
好きなものとかがない。正直いって、今、看護師としてのこの道も、自分に合っているかどうかわからない。どうしたらいいですか?」
と、ご質問をいただきました。
うん、すっごいわかるぞ。
その気持ち・・
わたしは、こう答えました。
「やりたい事がわからないってことは、たぶん、自分が何者かってことが、まだわかっていないってことだと思う。でもまぁ、そんなの、わからなくて当たり前。だから、まずはやってみたらいいって思うのよ。やってみないとわからない。
自分の強みや才能は、自分にとっては、すごく当たり前のものだから、それは、自分とは違う別の何かと出会ってからじゃないと、その境界線はみえてこない。
好きなものがあまりない?
でも、少しはあるよね。まずは、少しでもあるそれを、とっかかりにしてみる。
好きだけじゃない。嫌いなものもあるでしょ。そっちはたぶん、もっとハッキリしているよね。それも大切なヒントだったりするんだよ」
と、そんな趣旨のことを話しました。
とっさに出た言葉なので、
どこまで伝わっているかわからない。
なので、今日のこの記事は、
あの時、手を挙げてくれたあなたに向けて書こうと思います。
***
まず、同級生や先生もいるあの場面で、手を挙げて、
「自分の好きなものがわかりません」
そうハッキリ宣言できるあなたはエラいと思う。
20代の学生に限らず、
「好きなことがわからない、やりたい事がわからない、わたしの進むべき道はどれ??」って悩んでいる大人は、思っているより、けっこういる。
こんな風にしゃべっているわたしだって、もちろん、発展途中です。
自分が何者か?
正直、そんなの、わかりません。
でもまぁ、学生だった20年前に比べたら、
ちょっとはわかってきたってかなぁってレベル。
ただ、少なくともわたしは、
あなたと同じ年の頃に、
「自分の好きなことがわからない」って考えたりはしていなかった。
それは、もっとだいぶ、後になってから。
いや、ごく最近かもしれない。
自分が何者か?
やりたい事はなにか?
自分の好きなことってなんだろう??
わたしの場合は、
学校を卒業して、就職して、その中で、
いろいろな経験や出会いによって、少しずつ少しずつ、輪郭がはっきりしてきたようなものです。
だから、
いま、それについて考えているあなたは、
わたしよりもっと、はやく、気付くかもしれないね。
人の中には、その輪郭が、
もともと、ものすごくハッキリしている人もいます。
そういう人をみると、
正直、焦ることもありますよ。
でも、最近になってわかったとこは、
いろんなものにふれて、自分の中の好きと嫌いを見極めること。
そして、大切にすること。
今の"わたし"は、
出会ったいろんな選択肢の中から、わたしが選んだ、大小さまざまな"好き"から出来ているんだ・・
ってことに、
気付けたらそれでいいんじゃないかなーと思います。
いろいろ言ったけど、
実は、あなたの質問に対する答えは、たったひとつだけ。
すでに決まっているんです。
それは、
『あなたの身体が知っている。
だから、身体に聴けばいいんだよ』
これが、ホントのわたしの答えです。
ただ、就職説明会にしては、
ちょっとマニアックなので、あの場で答えるのは控えました、笑;
ホントの答えについて、
もっと、くわしく知りたかったら、その時はうちにきてください。
最後になりますが、
孔子という、むかしの中国の偉い人がこういってます。
子曰、
吾十有五而志于学、
三十而立、
四十而不惑・・
私は、
15歳で学問を志し、
30歳になって、自分なりの考え方をもてるようになり、
40歳で、迷わず自分の道を進めるようになった・・
(このあと、50歳、60歳と続きますが)
そういってる孔子でさえ、40歳過ぎてもめちゃめちゃ迷ってたらしいから、まぁ、そんなもんだよ!
安心して。笑
今のところ、
『あなたの身体が知っている』
この解に、一切の迷いはありませんので、
みんなの前で、もっとわかりやすく、それが伝えられるようになりたいなぁと思いました。
ステキな質問をしてくれて、ありがとう。
きっと、それがあなたの強みだと思います。
つわりとマタニティ鍼灸・産前産後じゃないおっぱいセラピー【助産院 ある】/助産師の鍼灸師 下地あやの