人間の五感による知覚の割合は、
視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚は1%といわれています。
ということは、つまり、
身体の感覚において、エネルギー消耗の8割を占めるのが『眼』です。
体調が悪くなる大きな原因は【ストレス】
そのストレスがかかりやすい場所のひとつが『眼』
しかし、私たちは、
その状態があたりまえになりすぎて、
どれだけのエネルギーを消費しているか、
気づいていないというのがこわいところです。
昼間は
仕事でパソコン、
空いている時間は
スマホやテレビ、タブレット
夜は、遅い時間、
寝る直前まで、暗い部屋でスマホを見る。
コンタクトをお使いの方も、
かなり、目に負担をかけていますよね。
それに限らず、
頭を使うことが多いのが、現代人。
眼って、脳の一部が、
外界に突出しているという、すごく特殊な部位でもあります。
眼のトラブルは、
眼精疲労、カスミ目、目のかゆみや充血などはもちろんですが、
そんな目の疲れから、
頭痛や肩こり、不眠、のぼせ、めまいなどがおこるケースも多々あります。
東洋医学では、
気の巡りのアンバランスを、氣が上にのぼってしまう【上実下虚】といいますが、
それは、頭の使い過ぎ=眼の使い過ぎで起きてるとも考えられます。
さらに、目は【肝】とつながっていて、
【肝】は、ストレスやイライラ、全身の気や血の滞りなどとも関連が深い。
そんな目の疲れが、
さまざまな体調不良を引き起こす原因になるのもうなずけます。
昔から
【産後に目を使うな】
という言葉は有名ですが、
昔の人は、目がどれだけエネルギーを消耗する場所なのかを、よく知っていたんでしょうね。
産後でなくても、
普段、酷使している目を休めること。
使い過ぎがあたりまえで、目を閉じただけでは
すでにバグった状態でしょうから、休まらない人も少なくないと思います。
その証拠に、はり灸セラピーの後、
目を開けた時の視界の明るさに、なによりも驚かれる人が多いです。
わたしをととのえるには、
スマホよりも、まず目の充電を!
言葉にしない、ありのままの癒しは、
身体の表面だけでなく、気づかなかった目の奥の、深い場所まで、リラックスできるのです。