逆子のケアで大切にしている「姿勢」

逆子というと、逆子体操やお灸など、なにか特別なことをやることと思っている方が多いかもしれません。

もちろん、それもひとつですが、あなたが思っている以上に大事なのが、妊婦さんの普段の姿勢が、お腹の中の環境に影響しているということです。

お腹のスペース、つぶれていませんか?

妊娠中は、お腹が前に大きくなり、体のバランスも変わっていきます。

その中でよく見られるのが、
・前かがみでスマホを見る、腰を丸める姿勢
・ソファにどかっと座る
・大きいお腹を支えるために反り腰になる

といった姿勢です。

こうした姿勢が続くと、知らないうちに、赤ちゃんが回るためのスペースを狭くしていることがあります。

前で後ろでもない「つぶさない」姿勢

妊婦さんにとって、いい姿勢とは、ただ、まっすぐに背筋を伸ばすことではありません。

お腹の大きな妊婦さんにとって、ただ背筋を伸ばすだけでは、腰に負担がかかったり、体の緊張を強めてしまったり、お腹のスペースを縮めてしまっていることがあります。

大切にしたいのは、お腹の中に余裕を持たせてあげることです。

お腹の内側に、空間をつくるイメージ

おすすめしているのは、脇腹を気持ちよく伸ばし、胴体全体に、大きな筒が通っているようなイメージを持つことです。

呼吸とともに、お腹の内側から、上下にも前後左右にも、ゆっくりスペースが広がっていく。無理なくひそやかに、その感覚をキープすることです。

座るときは、坐骨が座面にまっすぐ当たるように意識し、腰を丸めたり、反りそぎたりしないようにします。

おかあさんがのびのびすると、赤ちゃんものびのびする

姿勢を整えることは、見た目の形をきれいにすることではありません。

赤ちゃんが動きやすいスペースを、日常の中で保ってあげることです。

おかあさんの体がのびのびしていると、お腹の中の赤ちゃんも、のびのびと動きやすくなります。

逆子ケアにおける姿勢は、特別な時間だけ意識するものではなく、毎日の過ごし方の中で、少しずつ育てていく感覚だと思っています。

 

逆子のお灸|助産院ある(沖縄うるま市)