逆子ケアをしても、逆子のままだったら?
逆子ケアをしても、向きが変わらなかったら?
逆子ケアについて知りたいと思ったあなたは、おそらく心の中で、こんな思いを抱いていると思います。
「できれば、帝王切開は避けたい」
「そのために、もしできることがあるなら、知りたい。やってみたい」
この気持ちは、とても自然なものだと思います。
逆子ケアに来られる方のほとんどは、帝王切開を否定したいわけでも、絶対に経膣分娩(下から産むこと)でなければいけないと思っているわけでもないでしょう。
ただ、「何もしないままよりも、できることを知ったうえで、やれるだけはやった上で、その日を迎えたい」
そう感じているのではないでしょうか。
それでも、向きが変わらないことはあります
逆子ケアをしても、赤ちゃんの向きが変わらないことは、実際にあります。
赤ちゃんがどのタイミングで、どの向きを選ぶかは、お母さんの努力だけで決められるものではないからです。
その場合、現在、ほとんどの産科病院での出産方法として、帝王切開を選ぶことになります。
ただし、それは
「ケアが足りなかったから」
「何かが間違っていたから」
では、けしてありません。
逆子ケアをしたことが無駄になることはない
逆子ケアを通して行ってきたことは、
・体を温めること
・呼吸に意識を向けること
・お腹のスペースを大切にすること
・自分と赤ちゃんの状態を感じ取ること
これらはすべて、
どんな出産方法になったとしても、体と心の準備になります。
帝王切開で出産する場合でも、体のめぐりや回復のしやすさ、出産を受け止める心の状態は、大きく関わってきます。
帝王切開もひとつの「お産」
帝王切開は、赤ちゃんとお母さんの安全を守るための、大切な出産方法です。
ただ、手術である以上、体の回復やその後のケアが必要になる場合もあります。
帝王切開もひとつのお産。
赤ちゃんが元気に生まれてくるために必要なこと。
頭では理解していても、もしかしたら、気持ちがついていかないこともあるかもしれない。
私は、それが正直な気持ちなら、それはそれでかまわないと思っています。
私自身は、帝王切開での出産経験がありません。
そういう意味でも、もし帝王切開での出産になる場合には、実際に帝王切開を経験し、その後の体や心のケアを専門に伝えている、信頼できる助産師さんを紹介しています。
それは、出産がゴールではなく、子育てにおいてはスタート地点だからです。
その先にも支えが必要で、とくに沖縄は、地域で開業している助産院も多く、産後ケアなどを通してサポートできる場があることを知ってほしいからです。
どんな結果でも、ひとりで抱えなくていい
逆子ケアは、赤ちゃんの向きを変えるためだけのものではありません。
結果がどうであっても、自分と赤ちゃんの体に向き合った時間は、決して無駄にはなりません。
経膣分娩でも、帝王切開でも、あなたが赤ちゃんを産み、迎えることに変わりはありません。
その道を、ひとりで抱え込まず、必要なときには、支えを受け取ってほしいと思っています。
逆子のお灸|助産院ある(沖縄うるま市)
