逆子ケアに「お灸」を取り入れるという選択
逆子とお灸の関係について
逆子について話を聞いたり調べる中で
「逆子にはお灸がいいと聞いたことがある」という方も多いのではないでしょうか。
実際、逆子ケアのひとつとして、
お灸を取り入れることは、昔から行われてきました。
お灸は、東洋医学の考え方をもとに、
体を温め、血のめぐりや気の流れを整えるケアです。
妊娠中でも、体の状態や時期を見ながら、安全に取り入れることができます。
逆子のお灸は「逆子を治す」ためのものではありません
逆子のお灸は、「逆子を治す」ための手段ではありません。
子宮やお腹まわりの血流を促し、
体の緊張をやわらげ、赤ちゃんが動きやすい環境を整えることを目的として行われます。
赤ちゃんが、お腹の中で向きを変えるためには、子宮の中があたたかく、やわらかく、余裕のある状態であることが大切です。
お灸は、その土台づくりを助けるツールのひとつです
「ツボにお灸をすればいい」わけではない
お灸というと「決まったツボにお灸すればいい」と思われがちですが、体全体の状態を観ながら行うことが大切です。
冷えの強さ、からだの緊張、疲れの具合、呼吸の浅さなど、人それぞれ違います。
その人の体の状態に合っていないお灸は、十分に力を発揮できないこともあります。
自宅でのお灸と、専門家に相談すること
最近では、自宅で使えるお灸も手に入りやすくなり、セルフケアとして取り入れる方も増えています。
ちょっと検索すれば、お灸のやり方やツボの場所などの情報は、いくらでも見つかります。
一般的にも、日々のセルフケアは、体を整えるうえで大切な要素のひとつです。
ただ、妊娠中は体の変化も大きく、
安全のためにも、「今のお腹の状態に合っているかどうか」を確認しながら行うことが必要です
そのため、場合に応じて、
助産師や鍼灸師に相談することが大切です。
とくに、逆子のお灸では、
「どのツボにするか」だけでなく、お灸をしている時間を、どんな意識で過ごすかが大切だと感じています。
体の感覚に意識を向けること自体が、
子宮や赤ちゃんとの関係を深める時間になるからです。
お灸は、選択肢のひとつ
逆子のお灸は「絶対にやらなければいけないもの」ではありません。
取り入れるかどうか、どのように行うかは、妊婦さん自身が決めることです。
お灸は、逆子ケアのすべてではありませんが、体を整えるという視点から見れば、心強い選択肢のひとつです。
ですから、今の体の状態や生活に合う形で、無理なく取り入れていく方法を一緒に見つけていくことだと考えています。
逆子のケア|助産院ある(沖縄うるま市)
