7〜9ヶ月頃、頭の形が気になり始めたお母さんから「まだ間に合いますか?」「今からでもできることはありますか?」という質問をよくいただきます。

この問いに対して、答えをひとつに決めてしまうことはできません。

ただ、整理してお伝えすることはできます。

まず、医療的な選択肢を考えている場合

もし、頭の形について本気で治療を考えている場合は、できるだけ早めに医療機関へ相談することが大切です。

ヘルメット治療は、開始する時期によって選択肢や効果の見え方が変わるため、「様子を見ているうちに、タイミングを逃してしまった」という声も、実際に聞かれます。

必要な場合に、必要な医療につながる。

それも、赤ちゃんを守る大切な選択肢のひとつです。

ベイビーヘッドケアで、今からできること

一方で、7〜9ヶ月からでも、ベイビーヘッドケアとしてできることがなくなるわけではありません。

ただ、この時期になると、赤ちゃんはよく動き、人見知りや場所見知りが始まることもあります。

ベイビーヘッドケアとしてさわるための時間を落ち着いて確保するには、少し工夫やエネルギーが必要になる場面も増えてきます。

基本は、お家での関わりが中心になります。

動き回る赤ちゃんの機嫌を見ながら、日常の中で触れる時間をつくる。

上の子のお世話だってあるでしょう。

それは、決して簡単なことではありません。

わたしも4人の子どもを育てているので、本当によくわかります。

それでも、
「できる範囲でやってみたい」
「今からでも、やれることはやっておきたい」

そう思われる方には、その方法をお伝えすることができます。

ベイビーヘッドケアが大切にしている視点

ベイビーヘッドケアは、「頭の形が、完璧に100%まるくなる」ことを約束するケアではありません。

赤ちゃんの頭が成長する力を信じ、今ある成長の流れの中で、より良い方向へ、今よりもまるい頭になるよう関われる余地を探すケアです。

その結果として、頭の形だけでなく、我が子と意図をもってふれあう時間そのものが、あとから振り返ったとき、子育ての支えになることもあります。

「間に合うかどうか」よりも大切なこと

「この時期でも頭の形は変わりますか?」という質問は、「今から身長は伸びますか?」と聞かれることに、少し似ています。

7〜9ヶ月に限った話ではなく、どの月齢の子にもあてはまりますが、成長しない赤ちゃんは、1人としていません。

ただ、どこまで、どんなふうに変わるかは、その子その子で違います。

だからこそ、結果だけを急ぐのではなく、今できる関わりを知り、選ぶこと。

「やれるだけはやった」

そう思える選択を重ねていくことが、あとからの後悔を減らすことにつながると考えています。

 

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