030|赤ちゃんもひとりのにんげんです
初対面で大切にしたい赤ちゃんとの距離感
ご来店の際、赤ちゃんが来てくれたら、いきなり目を合わせて声をかけたりしません。
お母さんが部屋に入って、ほんのひと息ついてから、ゆっくり赤ちゃんにあいさつから始めます。
「こんにちは。今日は来てくれてありがとうね。」
そして、
「あとで抱っこさせてね。もしよかったら、頭もなでなでするかもしれないよ」ということを伝えます。
触れていいかどうかは、必ず、赤ちゃんの様子を見ながら待ちます。
赤ちゃんもひとりの人です。
言葉がなくても、ちゃんと意思がある存在です。
ベイビーヘッドケアは、赤ちゃんを“対象”として扱うケアではありません。
赤ちゃんと一緒に進めていくケアです。
「直すべきもの」と見ないということ
もうひとつ、わたしが大切にしていること。
それは、赤ちゃんの頭の形を「直すべきもの」とは見ていない、ということです。
頭の形は、その子の体の使い方や、日々の過ごし方の中で、そういう形としてあらわれているものです。
そこには、その子なりの理由があります。
だから、間違いを正す、という視点ではなく、
「どうして今、こうなっているのかな。これから、どんなふうになっていくのかな」
と、成長の流れを見ていく感覚でいます。
整えることが目的ではなく、その子がもともと持っている力が働きやすい状態をつくること。
今ある形を変えるのではなく、成長のベクトルを促すこと。
それが、わたしの考えるベイビーヘッドケアです。
ママを追い詰めない
頭の形が気になって来られるママは、すでにたくさん考えています。
「抱っこが悪かったかな」
「寝かせ方のせいかな」
「もっと気をつけてあげればよかった」
そんな想いを抱えて来られることもあります。
だからこそ、責めるような関わりは絶対にしません。
来店の際にいくつか質問をするのは、原因探しのためではありません。
赤ちゃんの今を知り、これからを一緒に考えるために必要なこと。
良い・悪いをジャッジするためではありません。
ベイビーヘッドケアは、ママの味方
わたしたち母親はみんな、「いのちを産み育てる」というとても大きなことを、日々やっています。
それだけで、本当に十分すごいことです。
その上で、よりよくしたいと行動している。
赤ちゃんと向き合おうとしているその姿勢を、わたしは心から尊敬しています。
どうか、不安だけにとらわれないでください。
ベイビーヘッドケアは、いつもママと赤ちゃんの味方でいたいと思っています。
