逆子のケアで、お灸以外に大切にしていること
逆子ケアで、お灸以外に大切にしていること
逆子ケアというと、お灸や体操など、具体的な方法に目が向きやすいかもしれません。
もちろん、それらも大切な選択肢のひとつです。
ただ、妊婦さんと関わる中で感じているのは、逆子ケアは、何かの方法や手段だけで解決するものではないということです。
日常の過ごし方が、体に影響している
赤ちゃんが過ごしている子宮は、ママの体の一部です。
だから、休み方や姿勢、呼吸のしかた、日々の生活のリズムなど、何気ない過ごし方が、少しずつ体の状態に影響しています。
とくに、逆子ケアは、新しいことを「何か足す」よりも、今の自分の体が、どんな状態で毎日を過ごしているかに目を向けることが大切です。
意識が外に向きやすい時期だからこそ
これまでの経験から、逆子の妊婦さんの多くは、忙しかったり、周りのことに気を配りすぎていたり、頭の中で考えごとがたくさんあったりと、意識が外に向いている状態が続いていることが少なくありません。
その結果、自分の体やお腹の感覚に、ゆっくり意識を向ける時間が、後回しになっていることもあります。
逆子ケアで、「がんばりすぎないこと」「ゆるむ」ことを大切にしている理由は、体を休ませるためだけではありません。
意識を外から内へ、自分と赤ちゃんのほうへ戻していくためでもあります。
呼吸に意識を向けたり、体の感覚を感じたりする時間は「ちゃんとしなきゃ」「考えなきゃ」という頭の忙しさから離れる助けになります。
自分と赤ちゃんに意識を向ける時間
・今、体はどんな感じかな
・お腹は、あたたかいかな
・呼吸は、浅くなっていないかな
そんなふうに、自分の体と赤ちゃんに意識を向けること自体が、体を整えるきっかけになります。
そして、安産につながる道です。
逆子ケアは、何かを「正しくやる」ことよりも、自分と赤ちゃんを心地よく感じる時間を持つことなのだと思っています。
逆子ケアは、妊娠後期を過ごすための準備
逆子ケアは、赤ちゃんの向きだけを考えるものではありません。
妊娠後期を、どんな心と体の状態で過ごしていくかを見直す時間でもあります。
お灸に限らず、日々の過ごし方に少し目を向けることが、結果として、赤ちゃんにとってもママにとっても、安心してお産に臨める心地よさにつながっていくのではないかと感じています。
逆子のお灸|助産院ある(沖縄うるま市)
