赤ちゃんを育てていると、
「向きグセ、少し強いかも?」
「頭の形?うーん、気になるかな?」
そんな小さなひっかかりが生まれることがあります。

この“なんとなく”の感覚は大切です。

多くのお母さんが、同じような小さなひっかかりを感じています。

赤ちゃんの頭の骨は、まだやわらかく、骨と骨の間にすきまがあります。

とくに生後まもない時期(0〜3ヶ月)は、
後頭部にある「小泉門」というすき間が、頭の形に影響しやすいポイントになることが多いです。

向きグセが頭の形につながりやすい背景

向きグセがあるからといって、必ず頭の形が歪むわけではありません。

ただ、月齢の低い時期に同じ向きが続くことで、やわらかい頭が、その姿勢の影響を受けやすいのも事実。

頭の形が気になって相談に来られる方の多くが、「いつも同じ向きで寝ていた」「向きを変えても、すぐ元に戻っていた」と話されます。

仰向け(上向き)の姿勢が長く続くことも、頭の形にとってはひとつの「向きグセ」と考えられます。

後頭部に同じ方向からの圧がかかり続けることで、いわゆる絶壁のような形につながりやすいことがあり、こんなふうに、向きグセは、あとから気づくことも少なくありません。

まず見てほしいのは、頭そのものだけではない

頭の形というと、どうしても頭そのものに目が向きがちですが、実際には体全体の使い方とつながっています。

・首を左右どちらに向けやすいか
・寝ているときや首を動かす時、体がゆるやかにねじれていないか
・抱っこすると、落ち着く向きがいつも同じではないか

こうした様子は、向きグセや姿勢の背景を知るヒントになります。

「様子見」より「早めに知る」が役に立つ理由

月齢の低い時期にできることは、頭の形を無理に変えることではありません。

気をつけるポイントを知り、日々の関わり方を整えることです。

寝かせ方や抱っこの向き、声をかける位置など、少しの工夫でも、頭の形への影響を最小限にできることがあります。

そのためには、早めに「今どんな状態か」を知ることが助けになります。

気になった時点で、相談していい

「もう少し様子を見てからでもいいのかな」
「だんだん動かせるようになったし」
「首が座ったらよくなるかも」
そう感じる方も多いと思います。

でも、気になった時点で相談することは、不安を煽る行動ではなく、子育ての中で、その子にあった選択肢を増やす一歩と考えます。

向きグセは、その子の頭の形や体の使い方の特徴だけでなく、お母さんの体のクセ(抱っこの仕方や授乳姿勢)や家庭環境(使ってる育児グッズ、寝かせ方など)に関係します。

できることから気づき、無理なく日々の子育てに取り入れていくために。

沖縄で、頭の形や向きグセについて、落ち着いて話を聞いたり、必要なアドバイスを受けられる場所として、知ってもらえたら嬉しいです。

 

向きグセ・赤ちゃんの頭の形・BHC ベイビーヘッドケア|助産院ある(沖縄うるま市)