つわりについて、
一般的な、教科書みたいなテキストを見ていると、
「つわりの原因には、精神的な側面も含まれる」
って書いてあったりします。
たしかに、そういう一面もあったりするとは思うのだけれど、
つわり経験者からすると、そのフレーズはどうなのかな・・と思ってしまいます。
人によって、症状や程度がちがうから、
精神的なものも関係していると言われるんだというのはわかる。
例えば、妊娠や出産への不安、パートナーをはじめとする家族との不仲、母親への依存、経済的不安などなど・・
"その場合、入院処置を取り、
助産師やカウンセラーなどの専門家に話を聴いてもらい、問題となっている家族や環境から、いったん離れることで、つわりの症状が改善することがある。"
医療系のテキストでは、そんなことが書いてあったりします。
もちろん、中には、そういう方もいらっしゃるでしょう。
そういう視点が必要な時もあります。
でも、ホントウにそれだけなんでしょうか。
その一言で、まとめちゃっていいの?
いや、だめでしょ。
だって、私、全然そんなことなかったんだもの。
逆に「つわりの原因には、精神的なものもある」という知識だけあったから、よけいに苦しかった。
妊娠や出産への不安・・?
家族との不仲・・?
経済的な不安・・?
ひとつも思い当たるものがないのに、
なのに、それなのに、
なんでこんなに、つわりの症状がひどいの??
つまり、わたしの問題ってこと?
ほかに、精神的な何かがあるってこと??
悪意はないにしても、
知り合いに「つわりってメンタル的なとこもあるよね」と言われたら、すごく悲しい気持ちになったことがある。
たとえ、慰めがわりだったとしても、その言葉は、ちっともなぐさめにならない。
それどころか、「きっとこの人には、このツラさがわからないんだろうな・・」って悲しくなるのよ。
たとえ、口に出さないとしても、
繊細なつわりさんは、「きっと、この人も、ちょっとは思ってんだろうなぁ」というのがわかっちゃう。
なんとなく、だけど。
本当に、つわりが精神的なものだったとして、
メンタルをどうにかすることで、この辛さが少しでも楽になるのなら、いくらでもやっている。
だから、このツラさを経験していない人が、
精神的な不安とか、甘えとか、逃げとか、そんな言葉で片付けないで。
こちとら、精一杯、やってるんです。
たった1日を乗り越えるために、必死なんです。
家族も含め、職場のみなさんや周りの方々、つわりで入院する先の医療関係者様、
そこんとこは、どうか、ご理解いただいてほしいです。