つわり対策

助産師がおしえる【妊娠悪阻チェック】の正しい使いどころ

【妊娠悪阻チェック】

妊娠悪阻チェックをやってみて気付いた欠点。 「それ、つわりじゃありません  妊娠悪阻という病気です」 という話に、 「あれはつわりじゃなくて、  悪阻だっ...

やってみたら、
体感してるつらさと結果にズレを感じました。

同じように感じた方は、
けっこう、多いのではないでしょうか?

その理由は、
消化器症状しかチェックされていない点です。

 

そこで、お伝えしたいのが、
このチェックの《正しい使い方・3つ》です。

 
その①:
 つわりになったら、
 どんな症状に気をつけたらいいかがわかる
 病院を受診する目安になる


この指標にあげられている
5つの消化器症状

【吐き気・むかつき|嘔吐
 |食欲不振|唾液分泌|口渇】

これらは、脱水や電解質のアンバランス、
低栄養などを示す症状です。

つまり、母体と胎児に
悪い影響を与える可能性がある。


得点が高い時は、
病院での治療が必要だという事が、
すぐにわかります。

ただのつわりだと思っても、
「この症状には気をつけなくちゃいけないな」
という目安になるわけですね。

 

その②:
 病院を受診する際、
 症状をきちんと伝える事ができる


どんなにつらいと思っていても、
自分の感覚をうまく人に伝えるって
難しいですよね。

具合が悪いと、
説明すらしんどい時だってある。

 
病院の診察では、
どんな具合かを伝えられないと、
適切な治療に結びつかないこともあります。

つわり指標の内容は、受診の際には、
必ずといっていいほど、質問される内容です。

その心準備として使いましょう。

 

そして、最後に・・
その③:
 自分の体を客観的に見直すきっかけにする


このつわり指標では、
あなたが感じているつらさを
数字で表すことはできません。

この前提を、
まず、はっきりさせしましょう。

その場合、合計点は、
さほど重要ではないということです。

 
とにかく、具合が悪い・・
ずっと、気持ち悪い・・

つわりの間は、ほとんど、
それしか考えられません。

 
だけど、
つわりを乗り越えるためには、

なにがどれくらいで、
身体の中で、なにが起こっていて、
自分は、いったいどういう状態なのか。

身体と向き合い、ある程度、
自分自身の事を知らなくてはいけないのです。
(これは、お産にも必要なこと)

 

たとえば、
私の結果は【7点】でした。

 こんなにツラいのに7点??
 えー、そうなのか・・

で、終わるのではなく、

・じゃあ、体感的には何点ぐらいだろう?
・先週はどうだったっけ?
・今はどうだろう?
・ここにあらわれていない症状や
 つらさって、何があるかな?
・そもそも、7点なのはなんでだ?

そんな風に、ちょっとだけ冷静に、
自分の体をふりかえるきっかけに使うんです。

小さくても、自分の変化に気付けると、
ほんのちょっとの良さを
ものすごく、感じるようになります。

 
もちろん、
悪い変化の場合もありますよ。

ですが、自分を
客観的にみれるということは、

あえてそっちは、追及しないよう、
意識することも可能なんです。

 

いかがでしょう?

そこまででなくとも、

❝大切なのは、
 医師が考える指標や周りの意見じゃないよ❞

ってことを
伝えたかったのです。

あなたがつらいと思っている事
まずは、それ。

 
そして、冷静に、
客観的に自分を観る力。

周りに状況を伝え、
適切な治療や援助を受けること。

つわりだけでなく、
お産にも子育てでも、
必要な力だと思います。