逆子はなぜ起こるのか? ― 医学的にわかっていること
妊婦健診で「逆子ですね」と言われたら、
「どうして逆子になったんだろう?」
と考える方もいらっしゃるかもしれません。
先にお伝えすると、
逆子の原因は、ひとつに特定できるものではありません。
そこで、この記事では、医学的にわかっていることを、一緒に整理してみたいと思います。
逆子は珍しいことではありません
逆子でご出産される人の割合は、全体の約3〜5%ほどです。
つまり、100人いれば、3〜5人は逆子で生まれたということになります。
ただし、妊娠中の逆子の割合はもっと多く、妊娠後期に入るまで、赤ちゃんの向きは日々変わっています。
つまりその中で、自然に頭が下になっていくことがほとんどだということです。
赤ちゃんは、お腹の中でよく動いています
赤ちゃんは子宮の中で、思っている以上によく動いています。
特に妊娠中期から後期にかけては、向きを変えることも珍しくありません。
そのため「逆子」は特別な状態というより、“今その向きにいる”という過程の中の、一つの姿勢と言えます。
逆子になる理由として考えられていること
医学的には、いくつかの要因が考えられています。
・子宮の形や大きさ
・胎盤の位置
・羊水量(多い・少ない)
・赤ちゃんの大きさ
・多胎妊娠
・初めての妊娠
(初産婦さんの方が多いというデータ)
ただし、これらはあくまで「可能性」であり、必ずしも当てはまるわけではありません。
なぜ、そのまま逆子でいることもあるのか
実際には「これが原因です」とはっきり言える場合の方が少ないです。
いくつかの条件が重なっていたり、特に理由が見つからないこともあります。
では、なぜ、そのまま逆子でいるのか?というと、
それは、
赤ちゃんの大きさや動きやすさ、
子宮の中のスペース、胎盤の位置など、
いくつかの条件が重なって、
"回るきっかけが少ない状態"になっていると考えられます。
また、そのときの赤ちゃんにとって、その向きでいるほうが、都合がいいこともあります。
といっても、それは赤ちゃんの領域。
私たちが、その理由までもはっきりと言葉にできることは多くはないと思います。
自分を責める必要はありません
逆子にははっきりした原因がないことも多く、自分でコントロールできることばかりではありません。
逆子に限らず、
そもそも、お産のすべて、命に関わる事象すべてがそうといえるでしょう。
だからといって「何もできない」ではないとも思うのです。
【人智を尽くして天命を待つ】
原因がはっきりしないからこそ、
体の状態を整えることで、
赤ちゃんが動きやすい環境をつくる
という考え方があるのだと思っています。
次の投稿では、そんなもう少し別の視点から、逆子について考えてみたいと思います。
