ベイビーヘッドケアは、ご家族と一緒に積み上げていくケアです
ベイビーヘッドケアは、段階を大切にするケアです
ベイビーヘッドケアでご来店の際、私は、赤ちゃん一人ひとりの頭の形や体の状態を見て、その子に必要なふれ方を選び、組み立ててケアしていきます。
その後、ご家族に自宅で続けてほしいなで方を、いくつかお伝えします。
ですが、一度の来店で、すべてのなで方をお伝えすることはしていません。
というより、できません。
それは、出し惜しみをしているからでも、何度も来店を促すためでもありません。
赤ちゃんとお母さん、どちらにとっても「無理なく」「安全な形」で「続けていく」ためです。
なで方は「道具」のようなもの
ベイビーヘッドケアのなで方を「道具」に例えると、ご理解いただけるかもしれません。
赤ちゃんの頭の形や状態に合わせて、必要な道具を選び、それらを組み合わせて使うイメージです。
ご来店のその場では、セラピストが複数の「なで方(道具)」を組み合わせてケアを行うので、ご家族もそれと同じように、その子に必要なふれ方を、できるだけ多く知って関われるのがいいと思われるかもしれません。
でも、なで方を一度にお伝えすることは現実的ではありません。
なぜなら、難易度やコツ、赤ちゃんの集中力、安全などを考えると、たくさんの道具を一度にお渡ししても使いこなすことができないからです。
そのため、ベイビーヘッドケアでは、今の段階でできることから、少しずつ積み重ねていく進め方をしています。
最初は、今のご家庭で無理なく使える道具から。。
そこから、少しずつ道具を増やし、ご家庭でケアを続けることで、道具の意味を理解でき、なでる手つきが自然と我が子の頭になじんでいくからです。
お母さんにも「身につく順番」があります
なで方は、習っただけでは身につきません。
実際にやってみて、試行錯誤しながら
「これで合っているかな?」
「この強さで大丈夫かな?」
と感じながら、少しずつ体に入っていくものです。
最初から難しいなで方をお伝えすると、
・不安になる
・自信がなくなる
・結局さわれなくなる
そんなことが起こりやすくなります。
「できた」「これなら続けられそう」そう感じてもらうことを、大切にしています。
赤ちゃんの頭の形にとって、上手に少しだけなでるより、最初は下手でもたくさんなでる、毎日続けることが大切です。
毎日、忙しい子育てのなかでは、モチベーションが続かない日もあるでしょう。
最初から完璧なさわり方を目指さないというのも、続けるコツだと思います。
ベイビーヘッドケアは、算数と同じ
ベイビーヘッドケアでは、こんなたとえもよく使います。
算数の問題を解くとき、小学1年生に、いきなり割り算を教えても解けません。
まずは、数を知る
次に、足し算・引き算を覚える
そこから、かけ算へ
順番を踏むことで、理解が深まりますし、問題を解くことができます。
ベイビーヘッドケアも同じで、ケアには土台と段階が必要です。
まず、赤ちゃんの頭の形について知り、ケアの意味を理解し、なで方につなげていく。
今の段階に合った関わり方を積み重ねることで、次のステップが自然に見えてきます。
「全部やらなきゃ」にならないために
ここまで読むと、「私にできるだろうか」と少し難しく感じる方もいるかもしれません。
でも、大丈夫です。
ベイビーヘッドケアは、けして、たくさんのことを頑張るケアではありません。
毎日、完璧にやる必要もありません。
今の生活の中で、できることをひとつずつ
そして、なによりも、わが子を「かわいい」と思う気持ちを忘れないことです。
ベイビーヘッドケアは、技術ではなく、お母さんとその子のつながりを大切にする時間です。
我が子の頭を、ただ純粋に「かわいい」と思う気持ちでなでられたら、それだけでベイビーヘッドケアです。
セラピストとご家族で、一緒に積み上げる
セラピストが行うケアと、ご家庭でのなでる時間は、別々のものではありません。
一度の来店で終わるケアではなく、日々のふれあいにつながっていくものです。
セラピストは道しるべを渡す存在。
実際に積み上げていくのは、赤ちゃんと、そばにいるご家族です。
次は、月齢とともに変わる「現実」の話を
ここまでお伝えしてきた考え方は、
どの月齢でも変わりません。
ただし、
月齢が進むにつれて、
できること・難しくなることは変わってきます。
次の記事では、
月齢とともに変わる、ケアの比重と現実について、
もう少し具体的にお話していきます。
