031|赤ちゃんの頭の形について、生まれてすぐできることはありますか?
赤ちゃんの頭の形について、生まれてすぐ、何かできることはありますか?
そう聞かれた時にお答えしていることをお伝えしますね!
まず、頭の形がゆがんだ理由として、多くのお母さんが「寝る向き」というふうにおっしゃいます。
だからこそ私は、
『頭の形が気になる前に、向きぐせがつきにくい環境を整えること』
だと考えています。
生まれてすぐは、頭の形を“直す”ことよりも、赤ちゃんが安心できる姿勢を知っておくこと。
なぜなら、生まれたばかりの赤ちゃんは、
とてもやわらかく、環境の影響をそのまま受け取りやすいからです。
大切なポイントは4つ
私が大切にしている視点は、4つあります。
① 赤ちゃんは、体の真ん中を感じられると安心します
おでこ、鼻、おへそ。
体の中心がまっすぐそろっていると、赤ちゃんは落ち着きやすくなります。
羊水の中で無重力でいた赤ちゃんは、生まれてはじめて"重力"を体感します。
その状態で、体の真ん中を感じられることは、その後の発達の土台につながります。
②手足がやさしく体の近くに集まれること
手足が外に広がり続ける姿勢は、赤ちゃんにとって少しがんばる姿勢。
これは、先ほどと同じで、"重力"の影響を受けるからです。
おなかの中にいたときのように、少し包まれている感覚があると、安心して力を抜くことができます。
③ 背中がやわらかく丸くいられること
生まれたばかりの赤ちゃんの背中は、おなかの中にいたときのように、やさしく丸みを帯びています。
いわゆる「Cカーブ」と呼ばれる姿勢です。
背中が反り返ってしまうと、体の力が外へ外へと広がりやすくなり、真ん中に集まりにくくなります。
背中がやわらかく丸くいられると、手足も自然と体の近くに集まり、赤ちゃんは安心して力を抜くことができます。
頭の形も、この“体全体のバランス”の中で支えられています。
④真ん中が整ったまま、いろいろな方向を向けること
いつも同じ向き、ではなく、体の中心が整った状態で、
右も、左も、いろいろな方向を見る経験。
それが、向きぐせをつくらないコツになります。
安心につながる姿勢
NICUで小さな赤ちゃんたちと関わる中で、
「姿勢が安心につながる」場面をたくさん見てきました。
NICUにいる小さな赤ちゃんにとって、安心につながる姿勢は、そのまま命の維持につながるものでした。
NICUの赤ちゃんと違い、元気に生まれた赤ちゃんに特別なことをする必要はありません。
でも、お腹の外の環境に適応するという視点では、同じです。
だから、抱っこや寝かせ方の中で、ほんの少し意識を向けるだけでいいのです。
でも、完璧にできなくて大丈夫。
赤ちゃんは育とうとする力を持っている
赤ちゃんは、自分で育とうとする力を持っています。
私たちができるのは、その力が発揮しやすい環境を、そっと整えてあげること。
生まれてすぐは、“形を直す”時期ではなく、赤ちゃんの発達と成長のために、安心を積み重ねる時期。
それが、頭の形にも、その先の育ちにも、つながっていきます。
「私の場合はどうだろう?うちの赤ちゃんにとっては、これでいいのかな」と思ったら、月齢が早いうちに、ベイビーヘッドケアでご相談ください。
