向きぐせは、強く問題視されることはあまりありません。

「そのうち変わるよ」
「様子を見ましょう」

そんなふうに言われることもあります。

そしてママ自身も、「赤ちゃんってこんなものかな」と思いながら、毎日の育児に追われて、そのまま時間が過ぎていくこともあります。

産後は、それで当たり前。
ママの回復、赤ちゃんのお世話だけで精一杯の時期です。

だからこそ、がんばる必要はないけれど、ほんの少しだけ、赤ちゃんの体を丁寧に見てみる。

その視点を持つ。
それだけでも、見えてくるものがあります。

点ではなく線

赤ちゃんの成長は、点ではありません。

今見えている姿は、過去から続く線の途中です。

向きぐせも、その線の一部。

おなかの中での姿勢、生まれるときの体の動き、生まれてからの過ごし方。

そうした経験が積み重なって、今の体の使い方として現れているだけ。

だから、なにが悪いとかダメだったではなく、すべてひっくるめて、今、目の前の“いのち”が、存在がそこにある、ということ。

向きぐせは「結果」

向きぐせは、原因というより体の状態が表れているサインです。

赤ちゃんは未熟ですが、決して無秩序ではありません。

「向きぐせを直そう」と向きだけを変えようとしても、また元の向きに戻ることがよくあります。

それは、赤ちゃんがわざと戻っているわけではなく、今の体全体のバランスの中で、落ち着きやすい向きや姿勢を自然に選んでいるのです。

だからこそ大事なのは・・

もし、向きぐせがあるときは、「向きを変えること」よりも、赤ちゃんの体のバランスを意識してみてください。

たとえば、

・抱っこで左右の偏りを減らす
・体を丸く使える時間を増やす
・背中がゆるむ姿勢を意識する

向きだけを追いかけるのではなく、体全体を見ていくこと。

そうすると、結果として向きの偏りがやわらいでくることがあります。

向きぐせは、線の途中

向きぐせは、未来につながる線の途中にある姿です。

その線をつくっているのは、赤ちゃん自身の体の力。

赤ちゃんの体は、ちゃんと変わる力を持っています。

向きぐせも頭の形も、そのものを変えるのではなく、成長のベクトルを変える。

環境を整えたり、抱っこや体へのふれ方で“軌道修正”していく。

そして、気づきが早いほうが、“軌道修正”の労力が少なくてすみます。

向きぐせは、赤ちゃんの体の使い方のひとつ。
大人ができるのは、その体が動きやすい環境を整えることだと思います。

 
向きぐせシリーズ、読んでくださり、ありがとうございました。

まだの方は、こちらからどうぞ。

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