つわり対策

悪阻をほっていたら、こんな恐ろしい事に・・

つわり悪化症状/助産院ある

たかがつわり、されどつわり・・

つわりの症状が悪化して、
日常生活もままならない、病的なつわりになることを、妊娠悪阻(にんしんおそ)と云います。

 
妊娠悪阻がさらに悪化すると、
つわりさん自身やお腹の赤ちゃんの命にかかわるような、重症の病気になってしまうことがあります。

たとえば、血栓症・ウェルニッケ脳症・マロリーワイス症候群など・・

もちろん、まれなケースなので、
必要以上に心配することはありませんが、病院を受診する際の心がまえとして、知っておいても損はないと思います。

 

つわりを、ひどい症状のまま、ほっておくと、
どんな風になるのかを、危険度レベル別にあげてみます。

*危険度レベル1*(第1期)
・ひどい吐き気、頻回な嘔吐、不快なよだれが続く
・食事が全くとれない、水分をとっても吐いてしまう、体重が減る
・軽度の脱水症状
・尿検査で、ケトン体や尿たんぱく、ウロビリノーゲンがでてくる
・全身のだるさ、起き上がるのがつらい、めまい、頭痛などの症状はあるが、自分の意志で立って歩いたり意思疎通などは、日頃と変わらずできる

⇒病院を受診し、治療を受けるレベル

**危険度レベル2(第2期)**
・レベル1の症状がさらに悪化し、病的にやせる
・脱水症状が進み、皮膚の乾燥、口渇、おしっこの量が減る
・全身が衰弱し、脈や血圧も弱くなる、低体温または発熱、軽度の黄疸など全身の症状に異常が出てくる
・血液検査では、電解質などの異常が出てくる

⇒適切な治療が行われれば、回復可能なレベル

***危険度レベル3(第3期)***
・全身状態がさらに悪化する
・ウェルニッケ脳症(意識がなくなる、昏睡、目の動きがおかしくなる、身体がうごかせない、おかしな言動をするなど)の症状がでてくる
・全身の血液循環が悪化し、内臓(とくに肝臓)の機能が悪くなる
・呼吸や脈拍、血圧にも異常がでてくる

⇒ 後遺症が残る可能性がある。治療の開始が遅れると、命の危険があるレベル

 

レベル3の状態になってしまうことは、本当にごくごくまれではあります。

適切な時期に、
病院を受診すれば、そこまで心配することではありません。

 
逆にいうと、病院では、
つわりそのものを治療するというより、レベル3のような危険な状態にならないことを目的にしています。

病院を受診する目安として、
参考までに、そのような心がまえを知っておくといいかなと思います。