向きぐせから築いていく、この子との未来・・・

「向きぐせ、ちょっと気になるな」と思っている方には、少し大袈裟に感じるかもしれません。

でも、その向きぐせには、この子のからだのこと、過ごし方、そして関わり方のヒントがあらわれていることがあります。

ですから今回は、向きぐせから“気づく”という視点について、お伝えしたいと思います。

向きぐせや頭の形は、“今この瞬間だけ”の話ではない

向きぐせや頭の形が気になるとき、「どっちを向いているか」や「頭の形のゆがみ」に目が向きやすいと思います。

でも、向きぐせや頭の形は、“今この瞬間だけ”で起きているものではありません。

 
出産のときの影響、その後の体の使い方、日々の抱っこや過ごし方。

いくつかの積み重ねの中で、今の状態としてあらわれています。

それは、その子が生まれ、成長してきた証です。

だからこそ、「今ある形をすぐに整える」というよりも、“ここまでの流れの中で起きていること”として見ていく視点が大切になります。

成長の途中にあるひとつの状態

たとえば、
いつも同じ向きを向いているように見えても、体の動きが少しずつ増えてきたり、寝返りのような動きが出てきたりすると、向き方や当たり方が変わってくることもあります。

それが、自然と向きぐせの改善につながることもあるし、反対に頭の形をゆがめてしまうこともあります。

向きぐせや頭の形は、その子の成長の途中にあるひとつの状態です。

だから、“ここまでの流れの中で起きていること”と同時に、【この先の変化の途中にあるもの】として見ていく視点が大切です。

「点」ではなく「線」の中で気付いていくこと

今見えている形も、これからの動きや成長の中で、少しずつ変わっていく途中にあるもの。

「点」でとらえると、どうしても今の状態だけが気になってしまうけれど、
「線」で見ていくと、過去からつながり、これからも変わっていく流れの中にあることが、少しずつ見えてきます。

 
はじめての子育ての中で、

「このままで大丈夫なのかな」
「この先どうなっていくんだろう」

そう感じるのは、とても自然なことです。

先が見えない中で、今見えている“点”だけを頼りにすると、どうしても不安ばかりが大きくなることがあります。

その結果、目の前にいるわが子の成長、その喜びを見逃してしまうかもしれません。

 
今、目の前にある状態だけを見て、心配しすぎたり、振り回されすぎなくて大丈夫です。

ですが、そのまま何もしない、ということでもありません。

少しだけ、視野を広げてみる

わが子の向きぐせや頭の形、その変化に気付けたあなただからこそ、少しだけ視点を広げて、“流れの中にある今”として見てみること。

赤ちゃんの成長や力を信じて待ちながら、日常の中での関わり方を見直して、今できる関わりを重ねていく。

たとえば、
 ー外出のときに、いつも同じ姿勢で過ごす時間が長くなっていないか。
 ー抱っこや過ごし方に、変化をつけられる場面はないか。
 ーおむつ替えやお着替えのふれあいの中で、工夫できることはあるか
 ー子寝かしつけながら、自然と頭にふれる時、どこをどうなでたら、頭がまるくなりやすいか

など、

大きなことを変えなくても、日常の中の小さな積み重ねが、その後の変化につながっていくものです。

ひとりだけでやろうとしない

赤ちゃんの成長や力を信じて待ち、できる関わりを積み重ねる。

これは大事なことですが、正直、ひとりではしんどいかったり、余裕がないこともたくさんあります。

子育てに一生懸命な分、視野がせまくなることもあるでしょう。

私も、同じような経験があります。

一説によると、母親の脳はそのようにできているともいわれます。

 
目の前のわが子の、気になる一部分とスマホの情報だけをみていては、視野がせまばるだけかもしれません。

だから、人と会って話をする。人の手を借りる。

その視点は、必ず、子育てのなかで
「この子の中にある力、私の子育てを信じる感覚」に結びついていくものだと信じています。