020|ベイビーヘッドケアが向いてない場合
ベイビーヘッドケアが向いている場合・向いていない場合
赤ちゃんの頭の形が気になったとき、
「うちの場合は、ベイビーヘッドケアをしたほうがいいの?」
と迷う方もいらっしゃると思います。
それに対して、「やったほうがいい・やらないほうがいい」という単純な二択で答えることはできません。
が、ベイビーヘッドケアの視点から見て「できることがある」もしくは「無理にやらないほうがいい」と感じる場合を整理してみます。
ベイビーヘッドケアが向いていると考えられる場合
この月齢やこの状態なら「できることがある」と感じるケースです。
たとえば、
生後0〜3ヶ月
・生まれたときから頭の形が気になる
・向きグセがある
・赤ちゃんの頭の形についてできることを知りたい
この時期は、頭の骨がやわらかく、生活の影響も受けやすいため、抱っこ・寝かせ方・ふれ方を見直すことで、変化につながる余地があります。
生後3〜6ヶ月
・短頭や斜頭が軽度の場合
・耳の位置の左右差がない場合
「確実に変えたい」というより、今できることを知って悪化を防ぎたいという気持ちの方には、相性のよい時期です。
ただし、ベイビーヘッドケアでは、頭のゆがみについて軽度や重度などの診断はできません。
うちの子のゆがみはどのレベルかという医療的な判断を知るために、まずは頭の形外来の受診をおすすめします。
生後7〜9ヶ月
・ヘルメット治療はまったく考えていない
・少しでもできることがあるか知りたい
大きな変化や完璧な変化を期待するというより、納得して子育てを進めるためのケアとして意味を持つ場合があります。
ただ、この月齢は人見知りや場所見知りが出てきます。
来店いただいても、人見知り・場所見知りが強い場合、ほとんどさわれないこともあります。
こちらでもできる限り工夫はしますが、どうしても難しい場合は、赤ちゃんへの負担を考えて、無理にケアを進めるのではなく、お母さんに触り方をお伝えすることもあります。
無理にやらないほうがいいと感じる場合
ベイビーヘッドケアは、お母さんと赤ちゃん、どちらにとっても負担が少ないことを大切にしています。
そのため、次のような場合は「やらない」という判断も必要だと思います。
・お家でのケアが、お母さんの大きな負担になりそうなとき
・疲れ切っていて、これ以上がんばれない状態のとき
ベイビーヘッドケアを始めた途中で、そういう状態になったとしても、それは尊重されます。
むしろ、伝えてくださったことに感謝します。
まずは、お母さん自身の体と心。
それがあってこそのベイビーヘッドケアだからです。
ヘルメット治療、もしくはベイビーヘッドケアとの併用をおすすめしたい場合
正直、ベイビーヘッドケアだけで対応するのが難しいと感じるケースもあります。
たとえば、
重度の斜頭
耳の位置の左右差が大きい場合
です。
それは、これまでの事例から、
・ベイビーヘッドケアで、ある程度までは改善はするが、セラピストとして限界を感じることが多い
・一方、ヘルメットとベイビーヘッドケアを併用している人の改善率が高かった
という点です。
双子ちゃん・三つ子ちゃんの場合
もうひとつ、判断の分かれ目になりやすいのが、双子ちゃんや三つ子ちゃんの場合です。
お腹の中にいたときの姿勢や、NICUへの入院経験などから、頭の形が気になるというご相談は、実際によくあります。
ただし、多胎育児の場合は、
・日々のお世話そのものが大変
・一人ひとりに同じようにケアの時間を確保するのが難しい
といった理由から、ケアを続けること自体が、大きな負担になるケースも少なくありません。
そのため、頭の形やゆがみの程度にもよりますが、ベイビーヘッドケアを無理におすすめしないという判断をすることもあります。
実際には、
・ゆがみが強いお子さんはヘルメット治療
・比較的軽いお子さんはベイビーヘッドケア
というように、併用という形で選択されているご家庭もあります。
どちらが正しいという話ではなく、そのご家庭にとって、現実的に続けられるかどうかを大切に考えた選択です。
「向いていない=失敗・ダメ」ではありません
ベイビーヘッドケアが向いていなかったとしても、
それは決して、
・お母さんのせい
・選択を間違えた
・何もしなかった
・途中でやめてしまった
・あきらめた
ということではありません。
ベイビーヘッドケアは、単なる技術の話ではなく、お母さんとその子のつながりを大切にする時間です。
我が子の頭を、ただ純粋に「かわいい」と思う気持ちでなでられたら、それだけでベイビーヘッドケアなのです。
ベイビーヘッドケアが大切にしていること
ベイビーヘッドケアは、「頭の形をまるくすること」だけを目的にしたケアではありません。
お家で赤ちゃんの頭にふれる時間をつくること
わたしがこの子のためにできた、という実感を持つこと
その積み重ねが、お母さんの自信や安心感につながっていくことが大事なのです。
ここまでで、ベイビーヘッドケアとしての大きな考え方をお伝えしました。
次からは、月齢ごとにどう考えたらいいかについて、こまかく書いてみたいと思います。
※
向きグセ・赤ちゃんの頭の形・BHC ベイビーヘッドケア|助産院ある(沖縄うるま市)
