「気づいたら、いつも同じ方向を向いています」

赤ちゃんの頭の形が気になり始めるよりも前に、向きグセが気になっていたという方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか?

そもそも、向きぐせとはなんだろう?
どこから来ているのか、考えたことはありますか?

向きぐせは、突然できるものではありません。

赤ちゃんにとって、その向きが楽、動かしやすい。だから選んでいるという結果が、向きぐせです。

生まれたときから、左右差があることも

向きぐせは、生まれたあとの環境だけで決まるわけではありません。

実は、生まれる時の(生まれた直後の)頭の形が、向きぐせに影響することがあるのです。

おなかの中での姿勢や、産道を通るときにかかる圧の影響で、生まれた時点で頭の形に左右差があることが少なくありません。

その差は本当にわずかで、見た目だけでは気付かないものだったりします。

 
また、出産の方法によっても、
頭のやわらかさや受ける圧のかかり方が少しずつ違います。

どちらが良い・悪いということではなく、それぞれに気をつける視点が少し違う、というだけです。

いずれの場合も、赤ちゃんの頭の形は時間とともに変化していくので、その点もふまえて、向きぐせをどう考えるかが大切です。

赤ちゃんは“楽な方”を選びます

生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ体のバランスが発達の途中です。

首や体の筋肉の緊張の差、光や人の位置などの環境の影響も受けながら、少し楽な方向ができます。

赤ちゃんはとても正直なので、無理をせず、その楽な方を選び続けます。

それが「向きぐせ」と呼ばれている状態です。

生まれたばかりの赤ちゃんの頭にそっと触れると、どちらの向きになりやすいか、教えてくれることもあります。

なぜ頭の形に影響するの?

赤ちゃんの頭はとてもやわらかい時期です。

同じ向きで寝る時間が長く続くと、いつも同じ場所に圧がかかります。

大人から見ると数cmの違いでも、赤ちゃんの頭にとっては大きな変化になることがあります。

向きぐせそのものが悪いのではなく、その向きが“続く”ことが、形として現れていく

ということです。

神経質になりすぎなくて大丈夫

ただし、必要以上に心配しすぎる必要はありません。

産後しばらくは、まずはお母さんの体力回復がいちばん大切な時期です。

できる範囲で、赤ちゃんが右も左を使いやすい環境を整えていければ十分です。

向きぐせは、お母さんのせいでも、赤ちゃんのせいでもありません。

赤ちゃんは今の環境の中で、いちばんよい方法を選んでいるだけです。

だからこそ、抱っこや寝かせ方など、体を使う環境を整えてあげることが重要なのです。

早めに気づきが安心につながる

もし「うちの子はどうかな?」と気になることがあれば、ご相談ください。

向きぐせも赤ちゃんの頭の形も日に日に変化するので、月齢が早いうちがおすすめです。

小さな変化のうちに見ていくことが、赤ちゃんにもお母さんにとってもやさしい方法だと思います。