赤ちゃんの頭の形について、生まれてすぐ、何かできることはありますか?

そう聞かれた時にお答えしていることをお伝えしますね!

 
まず、頭の形がゆがんだ理由として、多くのお母さんが「寝る向き」というふうにおっしゃいます。

だからこそ私は、

『頭の形が気になる前に、向きぐせがつきにくい環境を整えること』

だと考えています。

 
生まれてすぐは、頭の形を“直す”ことよりも、赤ちゃんが安心できる姿勢を知っておくこと。

なぜなら、生まれたばかりの赤ちゃんは、
とてもやわらかく、環境の影響をそのまま受け取りやすいからです。

大切なポイントは4つ

私が大切にしている視点は、4つあります。

① 赤ちゃんは、体の真ん中を感じられると安心します

おでこ、鼻、おへそ。

体の中心がまっすぐそろっていると、赤ちゃんは落ち着きやすくなります。

羊水の中で無重力でいた赤ちゃんは、生まれてはじめて"重力"を体感します。

その状態で、体の真ん中を感じられることは、その後の発達の土台につながります。

②手足がやさしく体の近くに集まれること

手足が外に広がり続ける姿勢は、赤ちゃんにとって少しがんばる姿勢。

これは、先ほどと同じで、"重力"の影響を受けるからです。

おなかの中にいたときのように、少し包まれている感覚があると、安心して力を抜くことができます。

 
③ 背中がやわらかく丸くいられること

生まれたばかりの赤ちゃんの背中は、おなかの中にいたときのように、やさしく丸みを帯びています。

いわゆる「Cカーブ」と呼ばれる姿勢です。

背中が反り返ってしまうと、体の力が外へ外へと広がりやすくなり、真ん中に集まりにくくなります。

背中がやわらかく丸くいられると、手足も自然と体の近くに集まり、赤ちゃんは安心して力を抜くことができます。

頭の形も、この“体全体のバランス”の中で支えられています。

④真ん中が整ったまま、いろいろな方向を向けること

いつも同じ向き、ではなく、体の中心が整った状態で、
右も、左も、いろいろな方向を見る経験。

それが、向きぐせをつくらないコツになります。

安心につながる姿勢

NICUで小さな赤ちゃんたちと関わる中で、
「姿勢が安心につながる」場面をたくさん見てきました。

NICUにいる小さな赤ちゃんにとって、安心につながる姿勢は、そのまま命の維持につながるものでした。

NICUの赤ちゃんと違い、元気に生まれた赤ちゃんに特別なことをする必要はありません。

でも、お腹の外の環境に適応するという視点では、同じです。

だから、抱っこや寝かせ方の中で、ほんの少し意識を向けるだけでいいのです。

でも、完璧にできなくて大丈夫。

赤ちゃんは育とうとする力を持っている

赤ちゃんは、自分で育とうとする力を持っています。

私たちができるのは、その力が発揮しやすい環境を、そっと整えてあげること。

生まれてすぐは、“形を直す”時期ではなく、赤ちゃんの発達と成長のために、安心を積み重ねる時期。

それが、頭の形にも、その先の育ちにも、つながっていきます。

 
「私の場合はどうだろう?うちの赤ちゃんにとっては、これでいいのかな」と思ったら、月齢が早いうちに、ベイビーヘッドケアでご相談ください。