32週を過ぎてから逆子ケアを考えるとき
32週を過ぎてから逆子ケアを考えるとき、大切にしていること
実際のところ、逆子ケアのご相談は、34〜35週になってからいただくことが少なくありません。
健診で
「まだ逆子だね」
「帝王切開の予約しておきましょう」
そう言われて初めて、不安になり、連絡をくださる。
それは、ごく自然な流れであり、いちばんよくある一般的な流れだと思います。
「遅い」という言葉で片づけたくない
逆子のお灸や施術をしている一般的な鍼灸院などでは、32週を過ぎてからは、「戻りにくい」「もう遅い」と言われることがあるかもしれません。
けれど、私はご連絡をいただけた時点が、その人にとっての最初の一歩だと考えています。
正直なところ、もっと早く来てくれたらできることがあったかも、という気持ちはあります。
でも、「もっと早く来ればよかったですね」と伝えることが、今ここにいる妊婦さんの力になるとは思えません。
正直にお伝えしていること
ただ、正直にお伝えしていることはあります。
32週を過ぎると、赤ちゃんの動けるスペースは少しずつ狭くなり、向きが変わる条件が少なくなるということ。
これは、脅すためでも、期待を下げるためでもありません。
現実を現実としてお伝えしたうえで、今できることや気持ちの持ち方を一緒に探すためです。
数字だけではない、大切にしている感覚
何週で来たら、どれくらいの確率で戻るのか。
正確なデータを出すとしたら、週数が進むにつれ、確率としての数字は下がっていくでしょう。
でも、私は「戻る・戻らない」だけを目的にしない逆子ケアを大切にしたいのです。
実際には、34〜35週からケアを始めて、自然と赤ちゃんが回ってくれた方もいます。
その一方で、向きが変わらないまま、帝王切開を選択された方もいます。
どちらも事実です。
32週以降の逆子ケアで見ているもの
逆子ケアで見ているものは、赤ちゃんの向きだけではありません。
32週を過ぎてからは、特に大事にしています。
・妊婦さんの呼吸
・体の緊張
・赤ちゃんへの気持ち
・お産との向き合い方
・「どうなったらいいか」より「どう在りたいか」
そうした部分に、ゆっくりと目を向けていきます。
結果がどうであれ、この時間が、妊婦さんと赤ちゃんの関係を深めていく場面になることが多いと感じるからです。
どんなお産の形であっても「私とこの子の力を感じることができた、信じることができた」そう思える瞬間を少しでもふやしたいと思うからです。
それでも、早く来てほしいと思う理由
ここまで読んで、
「じゃあ、いつ来ても同じなの?」
と思われるかもしれません。
答えは違います。
やはり、28〜30週で逆子だと知ったら、その時から向き合い始める方が、選択肢は広がります。
時間がある分、焦らず、体の変化を感じながら、積み重ねていくことができるからです。
ご連絡の週数について、ひとつだけ大切なお知らせ
逆子のケアについては、できるだけ【28〜30週ごろ】、遅くとも32週までにご相談いただけるとありがたいと考えています。
当院は、ひとりで運営している小さな助産院のため、週数が進んでからのご連絡では、どうしてもご希望のタイミングでご案内できないことがあるからです。
また、週数が進むほど、37週以降は、安全面からお受けできない場所もあるからです。
「もう遅いのかな」と感じている逆子の妊婦さんへ
もし、いま32週を過ぎていて、「もう遅いのかな」と感じていたとしても、その不安を抱えたまま、一人で考え続けてほしくないと思います。
それと同時に、
これから妊娠する人、いま妊娠中期の人には、
逆子と言われたら、
できるだけ早い段階で、
一度立ち止まって考えてほしい
そんな思いから、私は、この発信をしています。
お受けできない場合の週数とその理由について、次の記事で、もう少し詳しくお伝えします。
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逆子のお灸|助産院ある(沖縄うるま市)
