赤ちゃんの頭の形について、情報を知れば知るほど、「結局、うちはどう考えたらいいんだろう」
と、立ち止まってしまうことがあるかもしれません。

ここで大切にしてほしいのは、正解の判断は「白か黒か」で決めなくていいということです。

頭の形の話題になると、「治療するか、しないか」「今すぐ動くか、様子を見るか」と、すべてを一度に決めなければいけないように感じます。

でも実際には、
・今の状態を知る
・医療の意見を聞いてみる
・家庭でできる関わりを見直す
・一定期間、経過を見る

など、いくつかの段階がということを、まずは覚えておいてください。

迷ったときの観察ポイント

「どう判断したらいいか分からない」と感じたとき、一番大事なのは、よく観察してみることです。

まずひとつ目は『赤ちゃんの頭を上から見たときの左右差』です。

後頭部の丸み、耳の位置、おでこの出方などに、
はっきりした左右差がないかを見てみてください。

もし、
・耳の位置がずれて見える
・おでこや後頭部の形に左右差が目立つ
と感じる場合は、早めに「頭の形外来」で評価を受けることをおすすめします。

これまでの姿勢や向きも、振り返ってみて

次に思い出してほしいのは、これまでの寝姿勢や向きの偏りです。

・いつも同じ方向を向いて寝ていた
・向きを変えても、すぐ元に戻っていた
・仰向け(上向き)で過ごす時間がとても長かった

こうした姿勢が、今の頭の形に影響していることが多いからです。

体の動きと、頭の形はつながっています

また頭の形を見るときは、体の動きにも目を向けてみてください。

・寝返りが出た時期やその様子
・背中が強く反っていないか
・体を動かすときに力が入りすぎていないか

たとえば、4〜5ヶ月頃までに寝返りが比較的スムーズで、背中の反りが少ない場合は、成長とともに、自然に丸みが出てくることがあります。

一方で、
・寝返りがなかなか出なかった
・反り返りが強く、床に頭を押しつける動きが多かった
と感じる場合は、頭の形外来を受診し専門的な評価か、積極的に、頭の形のケアを考えてもいいかもしれません。

最後は、お母さんの「気になる」という感覚も大切に

そして、もうひとつ。
とても大切にしてほしい判断材料があります。

それは「このままで後悔しないかな」と感じる気持ちです。

・10年後に振り返ったとき、やれることはやったと思えるかな
・一度、話を聞いておけば安心できそうかな

そう感じるなら、頭の形外来を受診したり、頭の形のケアについて相談してみることは、決して大げさなことではありません。

相談することは、何かをすぐに決めるための行動ではなく、後悔しないために、情報を知っておく時間でもあります。

次の記事では、「月齢によって、考え方や見え方がどう変わるのか」について、もう少し具体的に整理していきます。

 

向きグセ・赤ちゃんの頭の形・BHC ベイビーヘッドケア|助産院ある(沖縄うるま市)