赤ちゃんの向きグセや頭の形が気になり始めると、
「今の関わり方で大丈夫かな」
「何かしたほうがいいのかな」
そんなふうに迷うことがあると思います。

とくに月齢が低いうちは、初めての子育てだったり、どう関わればいいのか分からず、不安になりやすい時期です。

この時期に大切なのは「直す」より「関わり方」

生後まもない赤ちゃんの体は、とてもやわらかく、未完成です。

向きグセも、確定されたものというよりは、今の時点での体の使いやすさが表れている状態と言えます。

だからこそ、寝ている頭を無理に引きずって向きを変えたり、姿勢を整えようと神経質になりすぎる必要はありません。

それは、産後間もないお母さんにとっても負担になるからです。

まず大切なのは、赤ちゃんが心地よく過ごせているかどうか。

そこに目と手を向けるには、お母さん自身の心と体のゆとりが必要です。

産後は、心も体も思っている以上にゆれ動く時期です。

だからこそ、赤ちゃんだけでなく、お母さん自身の体調や気持ちを大切に、人の手を借りることも必ず検討に入れてください。

「同じ向きが続いているかも」に気づくことが第一歩

向きグセとのつき合い方は、実はとてもシンプルです。

・いつも同じ方向を向いて寝ていないか
・反対側を向くとき、どんな風に体を動かそうとしているか(向きやすい方の比べてみる)

こうした様子に、気づいてあげることが出発点になります。

気づけること自体、赤ちゃんを『よくみて、感じている」それはすでに大切な関わりです。

関わり方は、日常の中にあります

向きグセに対してできることは、特別なことよりも、日常の中にあるものがほとんどです。

抱っこをするときの向き、
声をかける位置、
寝かせる環境のちょっとした工夫。

こうした積み重ねが、赤ちゃんの体の使い方に影響していきます。

「何かを足す」より「今の関わり方を少し見直す」その感覚で十分です。

迷ったら、早めに相談していい

月齢が低い時期は、頭の形が影響を受けやすい一方で、
関わり方の調整もしやすい時期です。

だからこそ、「まだ小さいから様子を見よう」だけで終わらせず、気になった時点で相談することが役に立つ場合もあります。

相談することは、治療など特別なことを始めることではありません。

今の状態を知り、どう関わっていくかを整理し、お母さんとご家族自身が決めるための時間です。

子育てに正解はありません。

赤ちゃんとご家族に合ったペースを見つけること。

そのためのヒントとして、この視点を持ってもらえたら嬉しいです。