当時の実際のエコー写真、つわりピークの10週目くらい
鍼灸学校卒業後、
修行をかねて選んだのは、小児はりを行っている治療院。
その理由は・・

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妊娠がわかったのは、鍼灸学校を卒業して、治療院で働き始めてからのこと。
ちょっと前から子どもがほしいと夫婦で話し合っていたので、妊娠がわかった時は、心から嬉しかったですね。
妊娠がわかった時点で、すぐ職場にも伝えました。
院長は、女性の先生で子どもを相手にしていることもあり、「たいへんな時は無理しないでいいからね」と好意的でした。
だから当然、妊娠しても、産休に入るまでは普通に働くつもりだった。
ところが・・予想だにしていなかったつわりが始まったんです。
最初は、食欲がなくなった程度で、こんなもんかなと思っていました。
でも、徐々に具合が悪くなりました。
仕事に行けば、気分もまぎれるだろうと思って、しばらくは、なんとか職場にも通っていたんです。
でも、ある日、通勤途中の電車の中で、とてつもなく、具合が悪くなってしまった。
我慢出来なくて、途中下車。
どこの駅かもわからないけど、
降りたホームのベンチで、まったく身動きが取れなくなってしまいました。
そこから、なんとか欠勤の電話をし、そのあと、どうやって家に帰ったのか憶えていない。
相当、必死だったんでしょうね。
そして、それが最後の出勤になってしまいました。(職場に着いてはいないけど・・)
その日から、食事はほぼ食べることができず、ずっと横になって、起き上がっては吐いてばかりいたと思います。
水を飲んでも吐くようになって、病院を受診し、外来で点滴もしました。
つわりって、こんなにたいへんだったの?!
知ってたはずなのに、まったく知らなかった。
助産師として、
お産が大変だというのは知っていたし、妊娠がわかってからの関心事もそっちがメイン。
どこの病院で産もうか?とか、
里帰り出産しようかとか、それともこっちで産もうかとか、
安産のために、どんな風にカラダづくりをしようか?とか、
安産のお灸も絶対、やろうとか・・
マタニティライフを満喫するはずだったのに、つわりという、こんなにもつらい現実。
完全に、つわりを見落としていた。
まさか、自分が妊娠悪阻になるなんて。
助産師なのに、つわりのこと、なんにもわかってなかったんだなーと思います(反省・・)。
その時点で、体重も5~6kgは落ちてたんじゃないかな。(最終的には、8~9kg減)
ずっと気持ち悪くて、ずっと吐いていて、ほとんど飲まず食わずで、脳ミソ麻痺していたんでしょうね。
ほとんど、記憶がないです。(ツラすぎて、記憶から消去)
その頃、妊娠初期検査の採血をしたんですよ(母子手帳にあるやつ)。
採血の翌日、病院から、看護師さんがあわてた口調で、電話がかかってきました。
「すぐに、再受診してください!!」とのこと。
「採血の結果は、次回の検診でね」と言われたのに、何事だろうと思いました。
病院に行くと、そこで、初めて「バセドウ病の疑いがある」といわれました。
まさに、寝耳に水。
バセドウ病は知っていたけど、それはレビューブックの世界(看護学生国試用テキスト)
まさか、わたしがバセドウ??
これまでの自覚症状もなくて、ただ、つわりで辛いだけと思っていたのに・・
つわり以上に予想していなかった出来事で、本当にびっくりしました。
すぐに紹介状をもらい、別の病院で詳しい検査を行って、バセドウ病であることが確定しました。
そして、始まった内服治療。
これがまた、つらかったのね・・
