
理想と現実のギャップ?
たぶん、忙しすぎて疲れちゃったんだと思います。
前回の話:

退院の時、ある人が・・
あるひとりのおかあさんが、お産を終えて、
あかちゃんと一緒にお家に帰る日、わざわざ、声をかけてきてくれました。
「今日、退院します。宮里さん(わたしの旧姓)が、授乳室であかちゃんに優しく話しかけているのをみて、なんだか涙が出たんです。授乳しながら、ゆっくり話ができてよかったです。ありがとうございました。」
そういわれて、とてもうれしかった。
でも、正直にいうと、すぐには思い出せなかったんです。
受け持ちとして入院時から担当している患者さんやお産を取り上げた産婦さんなら、けっこうはっきりおぼえているものなんですが・・
声をかけてきてくれたその方は、たまたま、わたしがベビー室担当だった日に、すこしの間、お話した方のようでした。
失礼な話だとは思いますが、
日々の業務は忙しくて、流れ作業になることも多く、よっぽどの出来事がないかぎり、すべての患者さんをいちいち覚えてはいませんでした。
だから最初、声をかけてくれたことに、意外な気持ちがしていました。
さらにその方は、声をかける以外に、お手紙までくれたんです。
そして、あかちゃんを連れて、家族といっしょに退院していきました。
勇気をくれた手紙
そのあと、家に帰ってから、ゆっくりもらった手紙を読みました。
手紙には、こうありました。
いろいろとお世話になり、本当にありがとうございました。
少しおちこんで、ブルーな気持ちになってしまっていた時に、宮里さんとお話しできて、楽しく育児することを思い出させていただくことができました。
あまりに安心して涙が止まらなくなり、ビックリさせてしまってごめんなさい、でした。
本当に気持ちがラクになって…ありがとうございました。
これからも素敵な助産師さんでいて下さいネ。みんな、そう思ってると思います。
本当にありがとうございました。
Kより
その手紙を読んで、
わたしは、あの日みた光景と自分の姿が、一瞬だけ重なりました。

"あの時、なりたいと思った助産師さんに、すこしは近づけているのかな・・"
忙しさの中でモヤモヤしていた気持ちから救われたような気がしました。
がんばろうという勇気をもらうことができました。
そのお手紙は、今でも大切に保管してあります。
ありがたいなーと思った出来事です。
患者さん、妊婦さん、産婦さんとの出会いと別れに一喜一憂しながら、わたしができることはなんだろうと考えていた時期。
参加したセミナーで、運命の出会いが訪れます。
それが、東洋医学との出会いでした。
・・ですが、
その前に、これまでの話をすこしまとめてみます。
https://karada-kulumi.com/mystory/matome01/