マイストーリー

第5話:安心をあたえられる人

とりあえず助産師をめざしたけど、
助産実習は、とりあえずではすみませんでした。
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第4話:実習に耐えきれず逃走。 助産師という仕事を知って、とりあえず、助産師を目指すことにしました。 またまた、とりあえずの選択ですが、助産師って赤ちゃん...

 

病院で働く助産師の姿

実習では、
病院で働く助産師の姿を近くでみて、
仕事ぶりを肌で感じ、直接、アドバイスをもらうことができます。

助産師さん達は、みんなそれぞれ、

お産の時の声かけがとても上手だったり、
分娩経過の予測がすごく的確だったり、
おっぱいケアのプロフェッショナルだったり、
ものすごく忙しい病棟で、くノ一のように仕事をこなす助産師だったり、
分娩室に入ってくるだけで、お産の流れが変わるようなカリスマ助産師だったり・・

学生のわたしからしてみると、
ほんとに仕事ができて、すごいなーと憧れる存在でした。(今でもそう)

そんな中、ある助産師さんの、
産後まもないお母さんとの、何気ないやりとりをみて、「あぁ、わたしはこんな助産師になりたい」と思ったことがあります。

 

授乳室に入ってきたひとりの助産師

そのお母さんは、
産後まもなくの初産婦さんで、
授乳室で、赤ちゃんのおむつをかえようとしていました。

赤ちゃんは、お腹がすいたせいか、
フギャフギャ泣いて、手足をバタバタと動かしていました。

お母さんは、泣いて動く赤ちゃんのおむつをうまくかえることができなくて、焦っているかんじでした。

そしたらそこに、
ひとりの助産師さんがふわりとやってきて、そっとやさしく、お母さんの背中に触れ、

「〇〇さん、大丈夫。上手だよー。じゃ、おっぱいあげようか」

と声をかけました。

その瞬間、
お母さんの肩の力がゆるんで、
落ち着いた様子で赤ちゃんを抱っこし、ゆったりとソファに座って、おっぱいをあげ始めました。

その間、助産師さんは、
そばにいて、にこやかにお母さんを見守っていました。

赤ちゃんがおっぱいを吸いはじめたのを確認すると、
赤ちゃんを支えるお母さんの手の位置をほんの少しだけ調整して、お母さんが楽になるようにクッションを置き、最後に、お母さんの肩に触れて目をあわすと、スッと授乳室から出ていきました。

 

「大丈夫」という安心感

助産師さんは、
おむつ交換が出来なくて困っているお母さんの代わりにおむつをかえたり、赤ちゃんを抱っこするではなく、ただ、声をかけてお母さんの肩に触れ、あとは、お母さんを見守っているだけでした。

でも、助産師さんがそこにいるだけで、
お母さんの緊張の糸がゆるみ、「大丈夫」の空気になったのがわかりました。

必要以上の手は出さず、
お母さん自身が「わたし、大丈夫」と思える安心感。

それを与えられる人。

そんな場面をまのあたりにして、
わたしも、そんな助産師になりたいと思いました。


(実習当時の写真)

たいへんな時、困っている時、
誰かのチカラを借りるのは大事なことです。

でも、最終的には、
自分自身の中から「大丈夫」って思えるようになること。

それは、今のわたしにとっての大きなポイントのひとつです。

 

さて、なんだかんだいいながらも、
無事、助産実習も終え、大学を卒業し、国家試験もクリアすることができました。

晴れて助産師になったわたしが、はじめての就職に選んだのは・・

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第6話:はじめての就職先は・・ 学生の時、 実習先で出会ったあの光景が、おそらくわたしの原点です。 https://karada-kulumi.com/...

 

くるみ助産院の
マイストーリーズ


これまでの道のり、世界観や人生観を、
第1話~第〇〇話までのマイストーリー形式で綴っています。

読めば、助産師の鍼灸師 下地あやの のことがもっとよくわかります。

  • 助産師になったきっかけ
  • 病院時代の忘れられないエピソード
  • 鍼灸師になったのは恋におちたから
  • 三度にわたる壮絶なつわり体験記
  • くるみ助産院をひらくまで,など

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