マイストーリー

第4話:耐えきれず、実習先から逃走!!

助産師って、赤ちゃんをとり上げるだけじゃないんです。

それを知って、
助産師を目指すことにしました。

前回の話:あなたもカンチガイしている、助産師ってこんな仕事

第3話:赤ちゃんを取り上げるだけじゃない。女性だからできる志事(シゴト) ‎とりあえず、看護師になろうと思い、保健学科に進学しました。 前回の話:とりあえず、看護師になろうと思った理由 ht...

 

助産師になること決めましたが、
それは、思っていた以上に、過酷な道でした。

どんな風に過酷かというと・・

助産師になるには、
看護師と助産師、両方の資格が必要なので、

他の同級生と比べると、
看護師になるための単位を取ったうえで、

さらに、助産師になるための単位が必要になるのです。

 
もちろん、講義だけでなく、
それに付随した課題や、実習も。

昼夜問わず、お産をとり上げる助産実習、
これがまた、大変なのです。

 

過酷さの理由、ひとつめ。

決められた期間内に、
10例のお産をとり上げなくてはいけないというノルマがあること。

 
期間は、学校によってちがうでしょうが、だいたい2~3ヵ月ほどだと思います。

その期間内に、どれくらいのお産があるか?
その中で、学生が対応できるお産はいくつあるのか?
さらに、産婦さんとご家族が協力してくれるのかどうか?

 
学生は、わたし一人ではありませんので、
最終的に、実習として受け持ちできる数は、ものすごく限られてきます。

なので、数少ない症例を受け持つために、
昼夜問わず、お産の連絡が入れば、病院にかけつけなくてはいけません。

たとえ、どんな真夜中であっても。

お産の連絡は、いつ入ってくるか、わからない。

 

運よく、受け持ちになれたとして、
陣痛がはじまった妊婦さんにつきそい、入院時から分娩第一期をいっしょにすごします。

分娩第一期は、
数時間から、長くて2日かかることもあります。

無事、赤ちゃんが生まれたら、それで終わり・・
ではありません。

 

陣痛からつきそった、出産までの記録を正確にまとめつつ、
この先、お母さんが順調に回復し、赤ちゃんとの生活がスムーズに始められるよう、退院までの看護計画を立てます。

昼間は、産後のお母さんを看ながら、
母乳育児のケアを行い、沐浴やおむつ交換など赤ちゃんのお世話についての指導をします。

そして、毎日それらを、膨大な記録に残していきます。

 
教官や実習指導の助産師さんに、
アレコレつっこまれながら、ダメ出しをその都度、訂正しつつ、

それと同時進行で、
別のお産があれば、夜中でもかけつける。。

 

それを、最低でも、
10回、こなしていくのです。

体力勝負はもちろんのこと、
頭はつねにフル回転。

一瞬たりとも、気を抜けません。

 
疲れているはずなのに、
いつ、電話が鳴るかドキドキして、夜は寝付けないこともしょっちゅうでした。

実習中、「ちょっとトイレにいってきます」といって、便座に座った瞬間、気づいたら、そのまま寝てたってこともありました、汗。

 

実習中のこんな思い出があります。

あまり言いたくないけど、
きっと、もう時効だから、いいかな、笑

 
わたしの実習先は、学校や自宅から遠方だったため、
実習中は、看護師寮の1室を貸してもらい、ペアの相方といっしょに寝泊まりをしていました。

実習期間の半分がすぎた頃だったでしょうか。

過酷な実習の疲れ、いつ呼び出されるかわからない緊張、恐怖、慣れない寮生活・・

 
ある日、
相方とふたり、耐えきれなくなって、

「もう、無理ッーーー!!!
一晩でいいから、家に帰って、自分のベッドで寝る!!」

といい、実習先から逃亡しました、汗))

 
自宅から病院まで、車で2時間ほどかかります(混んでいたらもっとかかる)

万が一、オンコールの電話がかかってきて、その時点でお産に間に合わなければ、即アウトです。恐

もし、教官にバレたら、
「もう、実習はさせない。実習ができないなら、助産師になるのはあきらめなさい」と言われたはずです。

 
もろもろを覚悟のうえ、
ふたり、無言で車に乗り込み、高速を飛ばし、家に帰りました。

幸い、その日、病棟からの電話はなく、
もちろん、先生にバレることもなく、笑

翌日、何事もなかったように、
寮に戻って、無事、実習を続けることができました。

 

いまとなっては笑い話ですが、当時は必死でした。

大変なのは、実習だけじゃないんです。

 
実習期間は、
大学4年目の秋から冬にかけてなんですが、

この時期、他の同級生は?というと、
がっつり、卒業研究と国家試験の勉強をすすめている時期。

 
過酷な病院実習と並行して、
スキマ時間(そんなの、あるのか?!)に、卒研と国試の勉強を、自分でやらなくてはいけませんでした。

 

それでも、正月明けまでに、実習症例がそろえば、万々歳。

間に合わなければ、
必要な症例数が取れるまで、国家試験直前だろうが、実習は続きます。

ちなみに、わたしの場合は、
国家試験が終わってから、ほかの同級生が卒業旅行に出かける中、実習をしました、涙。

 

こうしてふりかえると、
ホントよくやったな~と思います。

今も、助産師として病院で働いている当時の同期はいいます。

「助産実習は、二度とやりたくない」

 

そんな過酷な実習でしたが、
実習先の助産師さん、女医の先生、そして、受け持ちになった産婦さんたち、ステキな出会いもたくさんありました。

そんな中、
ある助産師さんの姿をみて、わたしもこんな助産師になりたいと思ったんです。

第5話:目指したのは、安心を与えられる人 とりあえず助産師をめざしたのはよかったけれど、 助産実習は、とりあえずではすみませんでした。 前回の話: https:...